MacBSの日常生活的日記

Cambridge Audio Azur 851E

Cambridge Audioから同社としてのフラグシッププリアンプ「Azur 851E」が発売されたようで。

同機の最大のセールスポイントはどうやら低歪みだそうで、THD+Nが0.00045%以下( 1kHz)というスペックなんだとか。
20kHzでも0.00057%と、他の高級プリアンプと較べても一桁くらい小さいかと思います。
実現の内容としては、入出力が余計な干渉を受けないように設計したとのことで、特別な回路を組んだとはアピールされていません。
残念ながらフォノイコライザーが内蔵されていないので、その点も逆にスペックには良い方向に繋がっている部分もあるでしょう。
あとは内部基板の写真もないので詳細はよく分かりませんが、数値だけでも十分にすごいスペックだと思います。

見た目はどことなくOPPOから出たヘッドフォンアンプや今はなきラステームに似ている気がしますが、それは単純に大きめのLEDのせいでしょうか。
フラグシップといっても同社はわりとリーズナブルなモデルが多いですから、この851Eも実売で20万円前後のようで、この価格帯のプリアンプとしてはコストパフォーマンスも高いように見えます。
背面の左下を見ると、製造はどうやら中国のようなのは価格を考えれば仕方ないところでしょうか。

これ以外にもDAC機能を内蔵したプリアンプ「Azur 851D」とパワーアンプ「Azur 851W」も同時発売されています。
851Dはアナグラム・テクノロジーズと共同開発したアップサンプリング・システム搭載だそうです。
このアナグラム・テクノロジーズですが、ゴールドムンドの技術者らが参加して興したようで、ブランドとしてはORPHEUSを展開しているみたいですね。
お値段はむしろこちらが851Eより安く、それならこっちに統合すれば良かったような気もしますけど、こちらはデジタル入力のみで、お好きなほうを選ぶなり、両方導入するなりしてね、という形なのでしょう。

851WはClass XDという同社独自のAB級を改良したアナログアンプで、8Ωで200W+200Wのわりには軽量(といっても18.8kg)に仕上がっていますが、全般的にはオーソドックスなイメージです。
こちらはお値段が20万円台中盤ですので、BTLで使ったりするとトータルでは結構なシステムになりますね。
バランス的にはもう少しプリにコストを掛けてみても面白かったのかなと思いますし、やっぱりフォノイコライザーが欲しかったなぁと個人的には感じますけど、最近の海外(特にイギリス)勢はちょうど空白層をうまく突いてくるなぁと感心しました。

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