MacBSの日常生活的日記

ACOUSTIC REVIVE RPC-1 レビュー 導入編

ACOUSTIC REVIVEの電源コンディショナー「RPC-1」をお借りしました。

赤外線マウスの発案者のアイデアを具現化したものだそうですが、外観はヒッコリーの箱から極太の電源ケーブルが出ている「謎の箱」状態です。
コンデンサや抵抗、通常のノイズフィルタなどは搭載されておらず、コイルが使用されていることは記載されていますが、それ以上の詳細は不明です。

技術的な解説をしても仕方ないと思いますし、今回は「何処に設置するか」という点に絞ってレビューしてみたいと思います。
うちのシステムにはすでにAccuphaseのクリーン電源「PS-500」が導入されていますので、それとどう組み合わせるか、というのがポイントになるかと思います。

まずは素直にクリーン電源に挿してみました。
RPC-1の電源ケーブルは箱から直接生えていて、長さも短めで極太ということもあり、取り回しはややしづらいところがあります。
最初は上の写真のようにクリーン電源の上に置きましたが、さすがにこれはどちらにとっても良くないと判断し、すぐ横にスペースをむりやり作って配置しました。
できればIECコネクタで電源ケーブルを交換可能にするか、1m程度の長さだとうれしい気もしますが、この太いケーブル(おそらく単線)がコンディショナーとしての性能に貢献している部分もあるのかもしれません。

こんな具合でクリーン電源につないでみると、いつになく静けさを感じる澄んだ空気感です。
変な喩えですが、森の中のような澄んだ空間で聴いているような、そんな印象を受けたのは、暗雑音やノイズが減って、ザワザワした感じが減ったからでしょうか。
クリーン電源でよく言われる音痩せはそれほど強く感じたことはありませんが、ややシャープになり過ぎるところがあったのですが、そうしたトゲトゲしさが消失しつつ、楽器それぞれの音が重なり合わずしっかり分離する良さはさらに引き立っています。

ただ、CDプレーヤーのクリーン電源接続時に発生するクリーン電源のトランスの唸りは、RPC-1を接続しても発生してしまいます。
またPS-500の歪み率表示にも目立った変化は見受けられないようです。
変な喩えばかりで恐縮ですが、クリーン電源がシャンプーだとしたら、RPC-1はリンス・コンディショナーといったところでしょう。

ここで一旦、RPC-1を完全に外してみました。
正直取り付けた時よりも外した時のほうが差は顕著で、中高域のキツさが顕著に出ています。
ハードドームツイーターの付帯音のような感じの音傾向が乗っている雰囲気です。

次にオーディオ用の壁コンに直挿ししてある電源タップに挿してみました。
こちらもクリーン電源に使った場合と効果は似ていますが、中高域のキツさは残っています。
どうやらクリーン電源に接続している機器にまではRPC-1の影響が及びづらいような印象です。

今度は全く発想を転換して、ノイズ源となっているであろう一般機器用のコンセント周りの電源タップに配置してみました。
この状態なら安心して、音楽を聴きながら抜き差しすることもできますし。
音楽を聴きながら、RPC-1を抜くとすぐに音楽が騒がしくなって、微妙に音量が上がったような感じです。
逆に聴きながら挿すと、少し間があって徐々にスッキリしてきて、シャキッとクリアになっていきます。
音傾向としてはオーディオ用壁コンとはまた違った効果の方向性で、透明感と分離の良さが出るようです。
こちらだと一種のノイズフィルタ的な働きをしているのだと思われます。

再びクリーン電源経由の電源タップに戻してみましたが、うちの環境ではクリーン電源につなぐのがもっとも効果が明瞭のようです。
電源アクセサリにありがちな「改善しましたよ!」という押し付け感がなく、よりナチュラルな音色になることでリラックスして音楽を楽しむことができるようになります。
よりオーディオマニア的な解釈でいえば、クリーン電源の性能を一段向上させてくれ、クセを消してくれる方向性の改善が期待できます。

ここまでわりと早々にチェックしていったのですが、どうも試用していってる感じだと実際には数日エージングが必要なようで、徐々に馴染んできているような気がします。
その辺りは後日、それぞれの機材をクリーン電源経由にすべきか否か、「RPC-1 vs PS-500」といった感じでレビューしてみたいと思っています。
ただ、今回の結論としては、クリーン電源持ってる人はRPC-1をソレに、お持ちでない方はノイズ源の近くに付けるのが効果的、なのかなと感じた次第です。

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