MacBSの日常生活的日記

ACOUSTIC REVIVE RCI-3H レビュー 導入編

ACOUSTIC REVIVEさんからケーブルインシュレーター「RCI-3H」をお借りしました。

FURUTECHのNCF Booster-Signalと入れ替わりになる形だったので、こちらは後日、製品版が届き次第、比較レビューをしたいと思います。
今回はRCI-3Hを2つ、何処に配置するべきかを探りつつ、その効果をご報告していきます。

まず、RCI-3Hですが、上部のU字型の部分をヒッコリー、下の黒い部分がマホガニーで構成されています。
そしてヒッコリーの凹んだ部分の下には種々ブレンドされた天然鉱石が入っているという、ACOUSTIC REVIVEさんらしい製品に仕上がっています。
サイズはかなり大型で、W80xH63xD30mm、ケーブルを置く凹んだ部分でもW40xH29xD30mmと相当太いケーブルでも大丈夫です。
ウチでいちばん太いであろう、Purist Audio DesignのMusaeus Bi-Wireでも余裕です。

重さも約80gとずっしりしており、重いケーブルでも倒れてしまうようなことがありませんし、後述しますけどもステレオ2本のケーブルを載せたい(本来は1つずつ用意するのがベストでしょうけれど)ような場合でも載せる部分が平らなので置きやすくなっています。
ただ、天然鉱石が中央部分の下に入ってますから、できればケーブルは真ん中に載せるのが望ましいようです。
比較のため、CardasのマートルウッドのLサイズと並べても大きさが分かるかと思いますし、見た目以上に重さや木の密度が全く違います。

当初はフォノ周りの底上げに…とのアドバイスで貸出していただいたのですが、フォノケーブルはプレーヤーの高さなどの絡みから載せるのがやや難しいので断念しました。
本来はRMF-1でプレーヤーをフロートさせたいのですが、地震が怖かったり、トーンアームのDIN端子がイマイチ安定しないために純正の脚で使っているせいもあります。

そこでまずはパワーアンプ以外の大抵の機材がつながっているクリーン電源への電源ケーブルに使ってみることにしました。
一聴して有機的で活き活きとしたサウンドになり、正直、期待以上の良好さです。
音質や特性上の向上などで語るよりも、これはもう音楽自体の躍動感の違いといえるでしょう。
「スピーカーから音が鳴っている」感が大幅に軽減され、音楽そのものに精気が蘇るとさえ感じるほどです。

この変化、以前にも体感したことがあるなぁと振り返ってみますと、ヒッコリーボードの変化ですね。
アクセサリでの対策はともすると繊細でセンシティブになって線が細くなったりしがちですが、そういうマイナス面がなく、それでいて音像のフォーカスがしっかり合うイメージです。
写真に喩えるならば、大口径レンズをF4くらいまで絞ったような、シャープさと描写の美しさが両立した世界が展開されます。

これは良いぞ!と、もうひとつはまず、プリ-パワー間の長尺XLRケーブルに使ってみることに。
まずは根元のPRE OUTに設置しましたが、高さの都合で下にSPECを置く必要がありました。
音像がシャープになりつつ、温度感やリアルさはそのままで濁りが減った感じですが、さきほどの電源ケーブルよりは変化が薄めです。

そこで場所を少し移動させて、スピーカーの前辺りやパワーアンプの入力近くなどと移動させながら試してみました。
結果的には振動の影響が出やすいスピーカー周辺で効果が極大になるようです。
やはり力強さは損なわれず、純度や高域の伸び、透明感が高まるのは振動の影響が軽減されたからでしょう。
ちなみにRCI-3H配置を検討するにあたり、長尺ケーブルが左右ねじれて引き回してあったのを修正したのですが、それだけでも音の濁りはかなり軽減されるようです。
またケーブル側の振動対策の程度によっても効果の度合いは違ってきますので、あまり数を導入できない場合は特にいろんな場所で試してみるのが良いと思います。

次はスピーカーケーブルに使ってみることにします。
左右で同一にしたいですから、さきほどのクリーン電源を外して左右のスピーカーケーブルで試用しました。
これまではマートルウッドを使っていましたので、それを置き換える形です。
こちらは余韻がキレイに伸びるようになり、今までよりもPADらしさが際立つようになりました。
やはり振動の影響が現像することで、スピーカーケーブルが本来持つ特色がより鮮明に出てきたのだと思われます。

マートルウッドではやや艶や潤いに欠けるようにも思っていたので、その点ではここも捨てがたい選択肢です。
ただ、音傾向の変化という観点ではスピーカーケーブルのほうが大きい印象ですが、システムの底上げ・改善という意味では電源ケーブルのほうが効果的かも。
電源ケーブルではパワーや躍動感を高めてくれますし、信号ケーブルでは精度、純度を高める方向性で、双方ともケーブルが本来持つ特質を伸ばしてくれます。
いずれにしてもケーブル本来の性能を発揮させるには、振動対策や取り回しも極めて重要であることが今回の試行で分かった気がします。
ちなみにACOUSTIC REVIVEさんのケーブルよりも他社のケーブルのほうが効果が分かりやすい傾向で、それはおそらくケーブル自身の対処や撚り線のほうが振動の影響を受けやすいからではないかと推測しています。

そこでやはりスピーカーケーブルはマートルウッドに戻し、クリーン電源の電源ケーブルにひとつは確定させました。
それも配置場所で効果に差が出ますから、少しずつ移動させながら位置決めをしていきます。
私が試した感じでは、数が少なくても(今回の場合は1つだけ)なるべくケーブルが長い範囲で床から浮くような位置に設置するのが良いようです。
また、振動源に近い場所(大抵はスピーカーでしょう)のほうが効果を感じやすいと思います。

他の電源ケーブルでも試しましたが、クリーン電源を超える感じには至りません。
そこで視点を切り替えて、今度はネットワークオーディオ周りに残りひとつを使ってみることにします。

まずはXLRケーブルに敷いてみたところ、まさに情報が溢れ出してくるかのようです。
他のアイテムを使った際、音が整理されたり穏やかになったり、逆に派手になる経験は数多ありますが、こうやって情報量が大きく増えるというのは初体験です。
変化の度合いとしてはいちばん分かりやすい場所だったかも。
その辺りは、前述のように振動対策が十分でないケーブルほど効きやすいというのもあるのではないでしょうか。

そして次はLANケーブルで試します。
まずはAKURATE DSに付けてあるLANアイソレーターを支えるような配置にしてみました。
変化の方向性としてはXLRに近いですが、変化の度合いだけでいうとXLRのほうが大きいです。
しかし、焦らずじっくりこのまま聴いてみると、どうやらこちらのほうが本質的な改善につながっているように感じられます。
LAN周りの対策はかなり徹底してやっているわけですが、ともするとやや束縛感が出てしまいがちなように感じていたのですが、それが軽減されて、元気の良さや芯がしっかり通った足場の固まった音がするようになったのが私にとっては好印象です。

正直、何処も効果が高過ぎて、たくさん投入したくなるというのが本音です。
しかしその中でもやはり本質的な底上げとしての効果が高いと判断したのは以下の2ヶ所でした。

・クリーン電源の電源ケーブル
・AKURATE DSのLANケーブル

LANに関しては写真がなくて恐縮ですが、最終的にはLANターミネーターではなく、LAN端子に近いケーブルの部分としました。
何処でも変化が大きいだけに変化の度合いに耳を奪われがちなのですが、そこは一晩くらい置いてじっくり位置決めすることをお薦めします。

ここからはちょっとオマケですが、矢印の表記がされていますけど、これは製品版には記載がありません。
おそらく木目や内部の天然鉱石の配置などからACOUSTIC REVIVEさんが指示してくださったものです。
これを「逆向きにしたらどうなる?」というご質問をSNSでいただきましたので、好奇心半分で試してみました。
クリーン電源で主にやってみましたが、逆向きにすると重心がやや上がったように感じられます。
重さが軽くなったような印象で、ある意味、音場は広がりますが展開される音像はやや不安定さが出てきます。
矢印通りにすると定位が安定するように思われました。

ちなみに鳴らしながら触ったり位置を動かしたりしても、意外と変化が分かるのも不思議なものです。
ただ前述のように安定するまでに少し時間が掛かるケースもありますので、大体の効果を確かめたら焦らず一晩くらいは寝かせて確認していったほうが良いでしょう。
ケーブルインシュレーター自体、オーディオマニア以外は意味不明かもしれませんが、ラックやボードと同等か、ケーブルによってはそれ以上の効果をもたらしてくれます。
もちろんケーブル自体の取り回しも含めて見直すことは効果的だと思いますし、そのためにも扱いやすく位置決めしやすい形状も非常に良く考えられたものだと感じました。

次回はNCF Booster-Signalとの比較やそれを含めた再配置についてレビューできたらと思っています。

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