MacBSの日常生活的日記

ACOUSTIC REVIVE POWER MAX-5000

電源ケーブルをまだもうちょっと強化したいなと、ACOUSTIC REVIVEの切り売り電源ケーブル「POWER MAX-5000」をゲットしてみました。

このケーブル、同社の完成ケーブルPOWER STANDARDに使われているのと同じ線材です。
PCOCC-Aが使われていることもあり、今後は入手しづらくなるだろうから…というのもゲットした理由の一つです。
アコリバさんの良さはUSBケーブルでも体感しましたし。

POWER STANDARDは電源プラグに松下電工製ホスピタルグレード品、インレットコネクターにはフルテック製金メッキオーディオグレード品が使われているそうなので、まずは手持ちのものから電源プラグには同じ松下電工のWF5018を、インレットコネクターにはSCHURTER 4781を付けて、とりあえずLINN MAJIK-ILに装着してみました。

サウンドは意外にも地味で強調された感がなく自然で流麗なもので、PCOCC-Aで一般的に言われているクセはあまり感じません。
それでも紗羅が「なぜかソファで眠れない」と冗談半分で言ってたとおり、ピアノなど高域側にちょっとキンキンした響きが出ている部分があります。
アコリバのチューニングでだいぶ薄まっているものの、やはりPCOCC-Aの高域のキツさが裏に隠れているということかもしれません。

音源をPC側からレコードに変えてみると、なんとなくレコードからストレートになってるような印象を感じる部分があり、WireWorldを使っていた時よりも繊細になったようです。
バランス的にはもう少し中低域に厚みがあっても良いかなと思いますが、そこは他のシステム構成の影響もあるでしょうし、表役に立たず、裏方に徹しつつ支えている感じは好印象です。
全般的に、ちょうどお借りしているSAECのPL-5800とは真逆の方向性で、存在感を主張する感じではなく、制動の効いたサウンドといった趣きです。

同様に音場についても、WireWorldよりはやや平面的になる傾向がありますが、ブレが減って位相が整ったからそう感じるのかな?とも思います。
いずれにしても前に出る感じではなく、奥に音像が佇むタイプの広がり方ですね。

うちのシステムや音傾向からしてMAJIK-ILでのリプレースにはちょっと不向きそうでしたが、それでも静粛性が高いのは特筆モノですし、そこで次はDACに持ってきました。

これまではここにクリプトンのPC-HR500を使っていましたが、それと比べると少しドライになったようです。
しかし情報量はかなり大幅に増え、歪みも減っています。
ドライに感じるのは、中低域を薄味にして上品に仕上げたような印象があるからでしょう。
クリプトンの場合はもうちょっと盛った感じで、名前のとおりシルキーさを演出しているような部分があったのだろうと推測します。

高域は以前よりも伸びており純度も高まる方向性ですが、それでいてボーカルのキツさは出ないのが好印象です。
中低域はさきほども書いたように控えめになったのが個人的にはかえって嬉しく、その下の領域は質、量ともに出ているので、クセ付けが少ないほうが望ましい入力寄りの機材に合っているかも。
ただ、それでも楽器によって高域が少しサラサラした感じになって、その分ぼやけたように感じるケースもありますし、中低域もやっぱりここでは出て欲しいというところで出ずに物足りないところもあります。

それならばと、今度はプラグをロジウムメッキ製に変更してみました。
ロジウムメッキは多少派手さも乗ってくれるだろうという目論見もありましたし。

これで低域の量感も増え、オーディオ的表現がエッセンスとして加わったようです。
構成が似てしまったことでクリプトンに近づいた感もありますが、情報量はこちらが多いように感じます。
クラリネットなどの管楽器を聴いてみると、位相が整っているように感じて、音像が回ったり、ふらつく感じがかなり少なくなりました。

とりわけオーケストラの迫力が大きく改善しているのが良いですね。
低域のキレが良いし、楽器ごとの分解能が高いので、いろんなソースを試していくうちにベト7(ハイレゾ音源)を聴いてみたら、そのオーディオ的素養の高さが非常に良く分かりました。
全般的にハイレゾや好録音で活きるような印象があるようですね。

ということでPCOCC-Aの確保やアコースティックリヴァイブを試してみたい、という、わりと消極的な理由での入手でしたが、評判に違わぬ良ケーブルでした。
他のケーブルとの比較対象にもなってくれそうですし、実はまだもうちょっと電源ケーブル強化を予定しているので、それと合わせて使い方を決めていきたいと思います。

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