ACOUSTIC REVIVEからMCカートリッジ「MC-1」が近日発売だそうで。
(写真は同社のSNSからお借りしました。)
最大の特徴はやはりPC-TripleC/EXを使用した新開発コイルでしょう。
0.04mmという細さは日本では引けずにドイツで実施したんだとか。
この導通率高いコイルのおかげで内部インピーダンスはなんと2Ωでありつつ、出力電圧は0.24mVと扱いやすいレベルを実現しています。
ネオジムではなく、サマリュウムコバルトを選んでいるのも良い感じです。
そして抜かりないのが、ターミナルピンも同様に導通率を大幅に向上している点でしょう。
通常のカートリッジの殆どは真鍮製やリン青銅製なのですが、ここに新開発の銀/銅合金を採用しています。
真鍮やリン青銅の導通率は25~43%くらいですけど、この合金の導通率は98%を実現しているとのこと。
ここはたぶんヘッドシェル開発時の技術も活かされているのでしょうね。
発電機構には新開発のVXシステムを採用とあり、ZYXの記載もあります。
VXシリーズはZYXも最近搭載したばかりのもので、カートリッジの再生時に発電コイルからの発電信号の強さに比例して両ヨーク表面に逆磁界を生じさせる渦電流を、発生地点で瞬時に除去できる技術とのこと。
これにより、左右chバランスが均等で広大なFレンジとDレンジを実現するんだとか。
カンチレバーも安易にダイアモンドを使わず、コンポジットカーボンが採用されていますから、カンチレバーの音色が乗るのも最小限になるように配慮されています。
さらに筐体も金属製にせず、鉱石パウダー含有のアクリル樹脂として、とにかく余計な音色をのせない工夫がされてあります。
箱としての鳴りもさることながら、発電機構に関与して渦電流が発生しては、さきほどのVXシステムの成果が帳消しになってしまいますからね。
また、マイナス電位を持つ天然鉱石を含浸させたことにより、静電気の発生を抑える効果まで発揮するとのこと。
本体自重は10.2gなので、わりと扱いやすい範囲に収まっているのも樹脂筐体のおかげもあるでしょう。
ちなみに針カバーもそれに合わせた独自の使いやすいものが付属しているのも好印象です。
正直、ZYXのは収納時はともかく、普段使いにはちょっと不便でしたからね。
なお、スタイラスカバーの自量は5.4gだそうです。
針圧は標準的な2.0g(1.7〜2.5g)で、針形状はマイクロリッジです。
お値段はこだわりが詰まっているのもあって、税込で1,628,000円です。
カートリッジは消耗品という言い方もよく見かけますけど、マイクロリッジは耐久性も高いですし、針交換は814,000円だそうなので長く使うつもりで1本に絞るのもアリなんでしょう。
なかなか聴く機会はなさそうな逸品ですけど、SNSなどには空気録音もあがっているのでその真価の一端くらいは体感できるかと思います。