MacBSの日常生活的日記

仮想アースを作ってみた

LINNなどの海外製品はアースを取ることが前提で設計されている、というのをどこかで見かけて、そう言われるとやっぱりアースを取りたいなぁと以前から思っていました。

ただ実際には集合住宅ではアースはなかなか取れないですし、仮にアース端子があったとしてもかえってそこがノイズ源だったりするんですよねぇ。
そこで調べてみると「仮想アース」というのを自作してる例が多数出てきました。
ガラスビンにアース線を付けた銅製の網やワイヤーなどを入れ、隙間に木炭や竹炭をしっかり詰めて出来上がりという、それでホントにアースになるのかな?というシンプルな代物です。

梅干し用の瓶を使ってる例が多数でしたが、まずはお試しということでダイソーでハンドルキーパーという900mlのガラス容器、それにガーデニング用の竹炭、ステンレスたわしを買ってきて作ってみました。

ほんとは銅製のほうが良いのでしょうけど置いてなかったので、ステンレスたわしをほどいて使いました。
アース線は手持ちのスピーカーケーブルですから、費用は315円(スチールたわしは10個中4つのみ使用)というお手軽さです。

これで早速、機材にアース線を繋いでみますが、まずは入力側に近い場所をとATOLLのDAC100に接続してみました。
正直こんなので効果があるのかなと疑ってましたが、主に低域に違いが出ている気がしますね。
低域の押しと透明感が上がったせいか、ベースやドラムなどの像が締まった印象です。
高域側は鮮度がやや上がったかな、という程度ですし、仮想アースの有無による差は大きくはないですけどね。

次に本命のLINNに接続してみます。
ちなみにどちらもアースをつなぐ箇所は用意されていませんから、背面のシャーシについてるネジをゆるめてそこに挟みました。
RCAの入力端子のマイナス側に接続しても良いのでしょうけどね。

こちらはATOLLの時よりは鮮度は薄めの変化ですが、ボーカルの定位に厚みが出たのが印象的です。
今までは大げさに言えばただの「縦線」のように細かったボーカルに横幅が出て、しっかりボディを感じるものになりました。
これはチェロなども同じで、楽器の実体感が高まっていますし、ドラムもただドシドシするのではなくて階調がしっかり良くわかるようになった気がします。
こちらも繰り返し聴いている試聴ディスクで分かる程度で劇的なものとは言えませんけど、電源ケーブル的な変化は感じられるかと。

あと、これまた不思議なことにリモコンの反応が良くなったような気がするのは、やっぱりLINNがアース前提の回路設計なことに起因するのでしょうか。
音質もさることながら動作の安定性も重要ですし、とりあえずはLINNにつないで様子見してみようかと。
アースループしては意味がないので、少なくとも両方個別に付けることはないですけどね。
落ち着いてさらに評価が高くなるようなら、もう少し大きなものを作ったり、以前からハムに悩んでるマイクロメガのアンプにも付けてみたいところです。

モバイルバージョンを終了