• 137月

    Acoustic Solidからアナログプレーヤーシステムとしてトーンアーム付きの「Solid 113 MkII System」とトーンアーム無しの「Solid 113 MkII」が出ています。

    この113はモータがプレーヤーと一体になっていて、Acousic Solidらしい独立したモーターになっていないのが特色です。
    分離してるほうがアコースティックソリッドらしい気もしますが、セッティングは一体のほうがやりやすいのは確かですね。
    一体型でコンパクトだ、とは言ってもプラッターはアルミ無垢材で7.5kgもあり、かなりの重量級です。
    総重量は11.5kgですから、いかにプラッターの占める割合が高いかが分かります。
    ちなみに分離モーターの「Solid 111 Wood」のプラッターも6.3kgですが、こちらも総重量は11.5kgです。
    よく言われるのはプラッターがプレーヤー重量の1/3くらいがバランスが良いと言われますけど、Acoustic Solidの場合はキャビネットよりもプラッターに比重が置かれているようですね。

    ちなみに私の過去記事によると前モデルの「Solid 113」はトーンアームなしの「Solid113」が29万、トーンアームにWTB-211が付いた「Solid113 System」が354,000円だったようです。
    今回の「Solid 113 MkII」は36万、アーム付きは424,000円でトーンアームは同じものです。
    また海外の公式サイトをみてもこの型番のモデルは掲載されておらず、MkIIでの改良点も良く分からないのはやや気になります。
    セラミックボールを使ったスピンドルも、Berger Lahr社製ACシンクロナスモーターも同様のようなのですが…。
    明らかに違うのは見た目で、右手の操作パネルが黒一色から黒とシルバーに、左手前のメーカーロゴの突起がなくなっています。
    海外で出ているSolid 113 Bubingaくらい違えば、なるほど値上げもやむなしと思えますけどね。

    それでもこの価格帯の現行製品では競争力の高いモデルであることに変わりはないですし、そういう意味では強気の価格設定かもしれません。
    私が現行機種からレコードプレーヤーを選ぶなら、ココかClearaudioをチョイスするでしょうし、オルトフォンジャパンが代理店というのも安心感があるかとは思います。

    Filed under: Audio
    2017/07/13 12:00 pm | No Comments
  • 127月

    先日、フォロワーさんにレコードを送っていただきました。

    そのお礼というわけでもないのですが、うちでクリーニングした状態の再生音を聴いてもらうのも良いかなと思い立ち、軽く録音してみることに。
    当初、機材は以下の構成でやってみました。

    Cartridge : Accuphase AC-2
    Analogue Player : MICRO BL-99V + SAEC WE-407/23 (Grace PE-16)
    Pre Amplifier : Accuphase C-280L
    Clean Power Supply : Accuphase PS-500
    Recorder : SONY PCM-D100

    我が家ではいつもの構成で、レコードプレーヤーとプリアンプはクリーン電源から電源を取り、PCM-D100は家庭用電源からACアダプタ経由で24bit/192kHzにて録音しています。(念のため、デジタルリミッターはOnです。)
    以前もこれで何枚か録音してCDにしていますが、PE-16導入のおかげか、ノイズはだいぶ減っていますね。
    ただ低域はもうちょっと出ても良いのかなぁという気もしましたが、盤の違いもあるのでなんとも言えないところです。
    カートリッジによる差はほとんどなかったから、PCM-D100のLINE INにつないでいるステレオミニ-RCAケーブルが原因かも…。

    ここまでやってみたところで、どうせならフォロワーさんもお使いのDL-103でも録音してみようかという気分に。
    それもボロンカンチレバーに交換されたもの、そしてごく普通のオリジナルの双方でやってみました。
    音源は著作権の都合で掲載するわけにはいきませんから、曲冒頭部のほぼ同じ位置の周波数特性を掲載してみましょう。

    見たところ、思ったより違いはなくて意外とどれもうまく調整されてるのかな、という感じです。
    Accuphase AC-2がなかなかセッティングにシビアでして、サエクのトーンアームだとラテラルバランスが微妙に変わっただけで位相や定位の具合が変わってしまうんですよねぇ。
    グラフでもわりと分かりやすいのはAccuphase AC-2がやっぱり高域が伸びていて、ボロン改、オリジナルと徐々に高域が落ち込み気味といったところでしょうか。
    最外周の曲を録音してコレですので、内周だともっと差が広がる可能性が高いでしょう。

    また歪みやセパレーション、情報量など、やっぱりそれなりに違いがあるなと感じます。
    実際、FLACにして保存してみても、AC-2は201.9MB、DL-103ボロン改は195.4MB、DL-103オリジナルは193.3MBとファイルサイズに差が生じています。
    FLACの可逆圧縮サイズがイコール情報量の差とは言い切れませんが、聴感上の情報量の差の傾向と一致しているのは面白いところです。

    DL-103ボロンはもうちょっと期待していましたが、録音したものをモニターしてみた感じだと、オリジナルにちょっとお化粧した程度に留まっているようにも感じます。
    また、オリジナルのDL-103は100Hz以下がやや強めになっていて、音傾向としてはボロン改がAC-2にちょっと近い方向性になってるのが伺えます。

    実際にはそれぞれのリード線、ヘッドシェルも違いますし、針圧からラテラルバランスまで微調整しきれているわけではありませんが、実際のレコード再生では気軽に聴き比べできないので新鮮な体験ではありました。
    反面、わりと優秀と言われるPCM-D100でも録音してしまうと本来のレコードの鮮度はだいぶ失われてしまうものだなぁとも痛感しました。
    ステレオミニケーブルはやっぱり再考の必要があるのかもしれませんね。

    Filed under: Audio
    2017/07/12 12:00 pm | No Comments
  • 117月

    上白石萌音さんが初のオリジナルアルバム「and…」を明日リリースされるそうで。

    アルバムとしては「chouchou」がすでに出ていて、コレが結構お気に入りで良く聴いていますが、アレはカバーアルバムだったんですよね。
    その後、秦基博さんが楽曲提供&プロデュースした「告白」もリリースされていて、今回のアルバムにも収録されています。
    収録曲はやや少なめの8曲ですが、その分、少しだけ安めになってます。

    01.告白  *秦 基博 楽曲提供&プロデュース(フジテレビ系「めざましテレビ アクア」テーマソング)
    02.Sunny *上白石萌音 作詞
    03.パズル *世武裕子 楽曲提供
    04.きみに *藤原さくら 楽曲提供&上白石萌音 作詞
    05.カセットテープ *名嘉 俊(HY) 楽曲提供
    06.String *上白石萌音 作詞
    07.The Voice of Hope
    08.ストーリーボード *内澤崇仁(androp) 提供楽曲

    chouchouはハイレゾ配信(24bit/96kHz)もされていて、moraだと現在、1,620円とわりと手に取りやすい価格です。
    今回のアルバムもなんとなくハイレゾ配信されそうな気配もしますが、据え置き機で聴く時はディスクのほうが好きなんですよね。
    chouchouはハイレゾ音源も入手してあって、音は結構違いがあります。

    さて、アルバムに話を戻しますと、今回はご自身での作詞が目立っていて、ブログでも3曲の作詞に初めてチャレンジしたと語っていらっしゃいます。
    前作では奥華子さんのカバーを自身のピアノ弾き語りで収録されてましたが、今回はもうちょっとポップなアレンジが多めかなと予想します。
    藤原さくらさんとはコーラスもいっしょにされてるそうですし、いろんな世代の方に愛されそうなアルバムに仕上がってるのではないでしょうか。

    私もネットで予約しましたが、タワーレコードとはコラボイベントがいろいろ企画されてるようです。
    タワレコ全店でポスターを貼って、フリーペーパーも特別号が配布されるんだとか。
    うーん、うちの近くにはタワレコがないんですよねぇ…。
    インストアライブもあるそうで、3店舗で以下の日程だそうですので、お近くの方はその場に行って購入されるのも良いかもしれません。

    タワーレコード渋谷店 インストアミニライブ
     日時:2017年7月29日(土)16:00開場/17:00開演
     場所:タワーレコード渋谷店 B1F CUTUP STUDIO
     内容:ミニライブ、サイン会

    タワーレコード難波店 1日店長就任
     日時:2017年7月18日(火)18:45開場/18:45開演
     場所:タワーレコード難波店 5F イベントスペース
     内容:トーク&サイン会

    タワーレコード福岡パルコ店 インストアステージ
     日時:2017年7月26日(水)17:45開場/18:00開演
     場所:タワーレコード福岡パルコ店
     内容:トーク、サイン会

    Filed under: Music
    2017/07/11 12:00 pm | No Comments
  • 107月

    CHORD Mojoは普段、iBasso DX90に同軸デジタル経由で接続しています。
    それ以外にもiPhone、そしてMacBook Pro、iMacと色々つなぎ替えて使うことも多く、microUSBケーブルが不足気味になってしまいました。

    Mojoにも短いmicroUSBtoUSB-Aのケーブルが付属していますが、これは一応充電用とされています。
    実際には動作するようですけど、なにしろ短いのでポータブルで積む場合は別として、普段は扱いやすいとは言えないんですよね。

    またMacBook ProはUSB-C端子しかありませんから、A端子だとDockを経由しなくてはならず不便です。
    そこで、microUSB-toUSB-Cと、ごく普通のmicroUSBtoUSB-Aの2本を調達しました。

    USB-CはmiyoshiのUSB-CM210/BKを、普通のは安かったBUFFALOのBSMPC15DU12BKに。
    まずmiyoshiのほうですが、USB-Cケーブルはうまく認識されないケースもあるとのことで心配しましたが、全く問題なくMojoを認識し、非常に安定して動作しています。
    接続もスマートになりますし、ケーブル自体の品質もなかなか良いですね。

    BUFFALOのほうは価格に釣られてみたものの、正直、高品質とは言えないかも。
    USB-AのほうはどっちもUSBコネクタ採用でそこそこ便利ですが、microUSBはどっちみち向きがあるわけでそれほど画期的に便利というわけでもありません。
    また、microUSBの端子部分が厚さ4mmの超スリムタイプになってるのは良いのですが、端子部分の長さがわりと長く、Mojo側のメス端子に負荷がかかりやすいように感じます。
    触ったり取り回したりしても音が途切れやすいということはないようですけど、安かろう悪かろうという印象は拭えないところです。

    ひとまずBUFFALOは充電用に回して、手持ちのを使ってみてますがこれがまた途切れやすいんですよねぇ…。
    オーディオ用のを検討するか、もしくはmicroUSB端子の部分にSAECのUSB-FITみたいなものを作って取り付けたら良いかも…。
    オーディオ用はまだまだmicroUSBのが少ないですし、後者を試してみようかなと思ってるところです。

    Filed under: Audio
    2017/07/10 12:00 pm | No Comments
  • 097月

    ラックの高さの都合でDP-77の下に使えなくなってしまった、お気に入りのヒッコリーボード「RHB-20」は一旦、HD-7Aの下に敷いていました。

    しかしHD-7Aは正直、今のところあまり出番がなく、下のラックが弱いこともあってせっかくのヒッコリーボードも有効に働いてない気もしたので、リビングに一枚持って降りることにしました。
    リビングは以前も書いたとおり、以下のシステム構成になっていまて、自作のラックに入れてあります。

    [ サブシステム ]
    パソコン: Apple iMac 27inch 5K 2017
    DDC: Apple AirMac Express
    DAC: ARCAM DELTA BLACKBOX 50
    CDP: Accuphase DP-70V
    Pre Amp: Accuphase C-200L
    Power Amp: Accuphase P-450
    Speaker: B&W Matrix 805V

    電源タップ: ORB DP-4i GOLD
    音声ケーブル: QED Qunex SS(CDP,DAC), Accuphase SLC-10(Pre-Power)
    スピーカーケーブル: CHORD Epic Twin
    電源ケーブル: ACOUSTIC REVIVE POWER MAX-5000(タップ), WireWorld STRATUS Series 5-2(Power), Accuphase付属ケーブル(DAC)

    この中から何処に敷くべきかは結構迷いました。
    これまでの経験では電源が重視されるものに効く印象があって、その観点からするとパワーアンプということになります。
    ただ、ラックの上部スペースを考えるとパワーアンプの上はなるべく空けておきたいという気持ちもあります。
    背が低いのはCDプレーヤーですが、DP-70Vは見かけによらず重いんですよね…。
    そこでまずは試しに、いちばん敷きやすいC-200Lの下に敷いてみようということに。

    うちのC-200Lはオプションのウッドケースに入ってるので、ある意味、いちばん効果が薄そうな場所ですが、いやいや全くそんなことはなく、大いに変化して驚いてしまいます。
    私はC-280Lでも体験していますし、あれほどしつこいくらいにヒッコリーボード推ししてるので分かっていましたが、紗羅は変化を目の当たりにするのが初だったので、かなりビックリしていました。
    ヒッコリーボードはとにかく音楽の躍動がとても高まるんですよね。

    この変化だけはなかなか理屈や言葉では説明しきれないし、ある意味、もう体感していただくしかないのかなとも思います。
    それでもあえて分かりやすく喩えるとするなら、人間が立っている床の材質で声の質感が変わるのに似ていると感じます。
    この実験は以前、江川三郎氏が実際にやってみせてくれたことがあり、会場が広くてマイクを使っていて、そのマイクが板に乗ってなくても差がハッキリと体感できました。
    それでも電子機器の振動が多少変化しただけではやっぱり説明は付かないのですけどね。

    ともあれ、これでリビングもかなり底上げができたように思います。
    この調子で他の機材用にヒッコリーボードを取られないよう、注意しなくちゃいけませんね。
    スピーカー用にもRHB-20のハーフサイズくらいのがあったらなぁ、とか、薄いタイプやヒッコリーキューブのもう少し大きめのバージョン、さらにはヒッコリー製のラックなども…と思ったりしますが、それだけ素晴らしい完成度のボードだと改めて感じた次第です。

    Filed under: Audio
    2017/07/09 12:00 pm | No Comments
  • 087月

    ZYXのスタイラス&カンチレバークリーナー「UC-1」が気になったので入手してみました。

    ちょうど香水の見本くらいの量で、お値段は安めの香水くらいのお値段となかなか手を出しづらい部分もありますが、カートリッジの針先といういちばん大事なところを扱うものですし、もうちょっとコストをかけてみても良いのかなという思いで奮発してみました。

    中身がまた家内制手工業のような感じでして、いろんなところに載ってる写真とはちょっと違い、ブラシが長くなった代わりに赤いカバーみたいなものが付いています。
    その関係でブラシの先がとても短く、これで繊細な針先を掃除するのはちょっと勇気が要りました。
    ただ、液自体はカンチレバーとスタイラスの接合に使われている接着剤を溶かさないよう、「水と微量の水溶性アルコールと静電気除去剤の特殊混合液」となってるそうで、界面活性剤も使ってないとのことです。
    拭いた後の乾燥も早く、液残りして針を痛めたり盤面に傷つけるようなことがない配慮がされています。
    またスタイラスだけでなく、1ヶ月に一度程度はカンチレバー(カートリッジの棒の部分)もクリーニングすると良いそうで、それを謳ってるクリーニング液はたぶん他にないような気がします。

    何はともあれやってみよう、ということで、そうは言いつつも最初は怖いからortofonのMC-20S(やや不調)から練習しました。
    使ってみるとブラシも微妙に曲がっていて(たぶん偶然…)、意外と拭きやすいです。
    むしろ液の入れ物が倒れそうなのが怖かったくらいです。

    DL-103やMC-20などもやって、これならもう大丈夫という段階でAccuphase AC-2をクリーニングしました。
    上がクリーニング前、下がクリーニング後ですが、針先そのものが汚れてましたね。
    よく見るとカンチレバーもちょっとだけキレイになってるのが分かっていただけるかな?
    元々、多少は拭くようにしていて、さらにサファイアなので汚れは付きづらいほうではあります。

    清掃後、何枚か聴いてみますと最初は心なしかスッキリ高域が伸びた気がしたけど気のせいかな?と思っていましたが、だんだん確信に変わっていきました。
    Grace PE-16を導入したことや季節的に静電気が起こりづらくなったのも無関係ではないと思いますけど、歪みが減ったのではないかなと感じられます。
    正直お値段も安いとは言えないですし、入手性もイマイチなので手放しでオススメというわけにはいきませんが、大事なカートリッジの針先が取れた…なんてことにならない安心感はありそうですし、日々のサウンドにも違いがあるとすればお安い買い物になるのかな?
    ブラシの出来はいまひとつなので、場合によれば別のスタイラスクリーナーと中身を入れ替えるのが良いのかもしれません。

    Filed under: Audio
    2017/07/08 12:00 pm | No Comments
  • 077月

    Apple Watchを入手して半月ほど経ちましたが、正直思った以上に活用できています。

    以前は「腕時計として魅力がないものに腕を専有されたくない」と思っていたものです。
    たしかに腕時計としては立体感のない表示がいまひとつで、現在はデジタル表示で使っています。
    しかしそれ以上に脈拍や睡眠計測、運動量などがとても参考になりますし、気になるだろうと思っていた通知もうまく制御すれば、かえってiPhoneを頻繁に取り出さずに済んで便利なくらいになりました。

    ベルトもピンク過ぎてどうかなぁ?と一旦はサードパーティの「Icheckey Apple Watchレザーバンド」というのをゲットしましたが、実際には夏が近いこともあってそのまま純正で使っています。
    寝る前に小一時間ほど充電する以外はほぼずっと装着したままですし、清潔さを保つ意味でも純正のものはよく考えられていますね。
    防水なのでちょっとした水回りを扱うくらいなら外さずに使えますし。
    また独特なベルトの固定方法もバネ棒よりも洗練されていて、ここに外部機器を組み込むことも将来的にはできそうですし、マイナスに捉えていた点は全て良い意味で裏切られた感じです。

    ステンレスではなくアルミを選びましたが、唯一の弱点はガラスがIon-Xだったところくらいでしょうか。
    これは完全に私の調査不足でSeries 2は全部サファイアクリスタルかと思ってましたが、それはステンレスモデルだけなんですねぇ。
    保護フィルムを貼ることも考えましたが、エレコムわけありショップで買いたいものがあったのでこんなものを導入してみました。

    プラスチックな感じで需要が多ければダイソーでも売ってそうで、まぁお値段もそんな感じです。
    肝心のガラスの保護にはならないかもしれないですけど、とりあえず気休め程度に付けてあります。

    問題はコレ、Series 2用なのかどうかがよく分からなくて、どうも微妙に厚さが合ってないような気も…。
    操作に問題はないですし、装着したままで充電も可能なので特に困る部分はありませんから、飽きるまでは装着してるでしょう。
    あとは新しいwatch OSでどう進化するのか、新製品や新しい機能の付いたバンドが登場するのか、が気になるところです。
    ひとまずこのまま愛用しつつ、場合によってはなにか欲しくなったアプリを自分のために作ってみても良いかなと思ったりしています。

    Filed under: Watch
    2017/07/07 12:00 pm | No Comments
  • 067月

    ポタアンにヘッドフォンを強化したところで、ポータブルオーディオプレーヤーに使っているiBasso DX90にやや不満(音質面もですが、バッテリー寿命や音途切れとか…)も出てきました。
    そこで次期DAPを検討していたのですが、この分野は進化と高騰も激しくてコレという候補を決めきれずにいました。
    そんな中で以前から気になっていたCHORDのポータブルDAC「Mojo」に手を出してしまいました。

    導入した理由の一つは以前からWTAフィルタとパルスアレイDACというところに技術的興味があった、というのがあります。
    一応、過去にデジタル音声信号処理をかじった身でもあり、FPGAで組めば良くなるという単純なものでもないだろうけどなぁ、という半分疑いの目(耳?)も持っていたところがあります。
    反面、据え置き機も含め、汎用DAC(とオペアンプ)の型番ばかりが踊るスペックというのも面白みに欠けるものがあり、Hugo2登場前後で価格が落ち着いてきたこともあって試してみようということに。

    もちろん、DX90からデジタル出力して強化できる点や、iPhoneやMacBookにも接続できるという用途の多様さも導入した理由の一つです。
    iBasso DX90についてはonsoの3.5mm2極同軸ケーブルを同時購入して対応しました。

    onsoっていう名前は見かけてたんですが、ひさご電材のブランドだったんですね。
    それなら安心感もありますし、お値段もわりと手頃で実際使ってみても動作や接続具合も安定していてオススメです。

    またキャンペーンでDignisのケースも付いてきました。
    オマケ程度に考えていましたが元々かなり高級なものでもあり、質感も良いですし熱対策も施されていて、中古じゃなく新品購入して正解でした。

    まずはiBasso DX90の同軸デジタル出力からMojoに入れ、そこからALO audio Rxに…という三段構成で鳴らし初めです。

    まず驚いたのはディテールの再現力が非常に高い点です。
    楽器の分離が良いというのは良く言われる表現ですが、ホントに些細な音まで逃さず分離されてきます。
    それでいて聴感上の情報量は過剰に多くなり過ぎず、音楽の世界観に没頭させる鮮度を甦らせてくれる印象です。
    鮮烈さよりもむしろ穏やかな雰囲気を大切にしてあって、そのせいもあり、ついつい音量を上げ過ぎるので要注意です。

    Rxを外してMojo単体でも鳴らしてみましたが、低域の駆動力がやや不足しているかな、と感じました。
    音量としてはむしろRxよりパワフルなので出力としては十分なんですが、ヘッドフォンからの逆起電力の影響を受けやすいのかもしれません。
    噂通り、Rxとの相性は抜群で、Rxのゲインの少なさを補ってくれつつ、有機的な温もりがRxで付加されるような形となります。
    RxもALO audioとしてはドライなほうだと思いますが、それでも効果的に相乗効果が得られているようです。
    DX90に比べるとMojoでは歪み、ノイズが圧倒的に少ないですし、その差が良い方向に作用していると思います。
    とりわけこの組み合わせで聴く際の、低域で空気の動きを感じるような感覚はポータブルでは初めての体験です。

    音の広がりに関してはヘッドフォンとの相性もあると思いますが、B&W P7で聴く限りではそれほど広大なほうではなく、どちらかといえば箱庭的に展開されます。
    その分、独特の密度感があるもので、今まで気づかなかった曲の中の音世界を改めて知る場面に多々出会いました。
    ギターなど弦楽器で弦の揺れ具合や微妙な指使いが伝わってきますし、ピアノ、ボーカル、どれを取っても非常に高い満足感が得られます。
    オーディオ的な観点では高域の表現が非常に豊かで、ガラス質や金属的なキツさがなく、かといってシルクのようなベールもなく、素通しの感覚に他を圧倒する異質さすら覚えるほどです。

    iPhoneにはLightning-USBアダプタ経由で接続したところ、こちらも期待以上の効果です。
    このために眠っていたiPhone 5sを音楽用に復活させましたが、容量が32GBと限られることもありますし、DX90のハイレゾ音源と分ける意味合いもあり、AACなどの圧縮音源もそれなりに入れました。
    その辺りは「まぁ聴ければ良いかな」程度に考えていたんですが、いやいやむしろこちらのほうが新たな感動が多かったほどです。
    実はその前にiPod classicも引っ張り出してきて一時復活させてみたのですが、正直もう出番はないなと感じました。

    そんなこんなで懐疑的なところもありながら導入したのですが、結果的には非常に満足感の高いポータブルDACでした。
    必ずしも最新のDACが良いとは今でも思っていないところがありますけど、FPGAで理想を追求するポリシーと、その独特の世界観は予想外に(失礼)共感できるものです。
    私などが言うのもおこがましいですけれど、PCMの理論に沿ってきちんと量子化誤差を畳み込まれたデータを可能な限りの資源でできるだけ復元する、という理想をしっかり具現化していますね。
    その効果もあって16bit/44.1kHz音源も非可逆圧縮音源でさえも本来に近い姿に整えられています。
    とりわけ、PCMにありがちなフォルテのほうが精度が高く、ピアニシモが濁るというところがない点が、他のDACと大きく違う印象を与えてくれる理由のひとつのような気がします。

    これがリアルサウンドかというとタイムドメイン方向の再現を目指すものではないですし、好みもあるかと思いますが、少なくともポータブルでこのレベルを実現しているのですから、人気の高さには納得でした。
    これを聴いてしまうとHugo 2はもっとスゴいのかな?とか、据え置きにDAVEを入れたらどうなるんだろう?などと気になりますが、そこはあんまり最新を追わない私ですので、試聴の機会があれば…くらいにしておくだろうと思います。

    Filed under: Audio
    2017/07/06 12:00 pm | No Comments