• 176月

    B&Wのブックシェルフスピーカー「DM303」を見つけたのでゲットしてみました。

    B&W DM303

    2001年発売のこのモデル、正直だいぶ迷ったんですよね。
    愛用のDALI Royal Menuet IIからしてもかなりの廉価モデルですし、他にもCelestion 5がありますからね。
    父が805、弟がDM601を使っていて、両方とも持ち込んできて聴かせてもらったことがあり、B&Wを試してみたいということで導入しました。
    先日のONKYOプリの導入でLINN MAJIKも余ってるから、もう一つ別システムも組めますしね。

    B&W DM303

    もう一つのポイントはウーファーの大きさです。
    B&Wといえばケブラーコーンが有名(最近のモデルは変わりましたが)ですけど、これは廉価モデルということもあって、グラスファイバー編みのコーンですが、大きさは160mmと、11cmのDALIからはかなり大きくなります。

    B&W DM303

    Royal Menuet IIは何度も試聴をして導入したので思い入れはありますが、一方で部屋が変わって音量もそこそこ出せるようになると、絶対的に出ない低域がある点が不満にもなってきました。
    スペックでいえばDALIが70Hz、DM303が52Hzですけど、実際の余裕度はやはり口径の大きさなりの違いがあります。

    B&W DM303

    ツイーターは26mmのノーチラスチューブ付きメタルドームです。
    ノーチラスチューブが背面のポートから見えますが、まぁシンプルなものですけどね。

    B&W DM303

    大きさはH331xW201xD242mmで、Royal Menuet IIのH258xW156xD185mmからするとかなり大きくなりました。
    弟のDM601にわりと近い大きさですね。
    あとはこの廉価モデルにして「MADE IN ENGLAND」だったのも背中を押してくれました。
    シングルワイヤリングのみの対応なのは若干残念ですけどね。

    B&W DM303

    そんなわけで届いてからまずはDALI CONES/BCのスパイク受けの上に載せて鳴らしてみると、ちょっとボワッとして緻密さはやや失われた感じです。
    DM601を借りた時もそんな気がしてたのですが、その時もスパイク受けの上に載せてたんですよね。
    なんとなくこれが悪い気がして、47研究所の鹿革インシュレーターのみを挟んで直置きにしたところ、濁りがなくなりました。

    この状態だと、ほぼポン置きに近いかたちですが、これでも大らかに聴かせてくれるところは、これまで体感したイギリスのスピーカーに近い印象があります。
    また、内振りもしないほうが音場が広がるようで、これはデスクの幅の都合上、DALIと同じスピーカー間隔になってるのもたぶん影響していて、本来はもう少しスピーカーの間隔が広いほうが良いのかもしれません。
    ただやはり低域のカブリはどうしても出てきますので、DALIに付けていたスパイクを移設して、現状はこれで鳴らしています。
    スパイク受けを見直したい気もしますが、あまりコストを掛けるとスピーカー本体より高くなってしまうかも…。

    th_DSC_8562_LR5

    箱鳴りはスパイクでだいぶ抑えられましたし、全体的にクセが少なく、音色はB&Wらしい忠実さを表現してくれます。
    ネット上での評判通り、低域はサイズの割には量感はそれほどでもないですが、やはり口径が大きいだけに、これまで聴こえなかった領域がしっかり出てきますし、余裕が感じられます。

    B&W DM303

    店頭でB&Wを聴くと結構キツい印象があったんですが、このスピーカーは意外と穏やかです。
    高域はむしろRoyal Menuet IIのほうが刺激的に感じる場面もあるくらいです。
    それもやっぱり低域とのバランスの問題なんだろうと思います。

    とにかく素直で鳴らしやすいですし、いろんな楽器の音色が思った以上に良くて、かなり気に入ってしまいました。
    どうもしばらくはこのスピーカーがメインの座を奪いそうです。
    当初はスピーカーを取っ替え引っ替えするだろうなぁと思って、わざわざスピーカーケーブルの端子をバナナプラグに交換しておいたんですけどねぇ。

    それに伴って、いつものように細かく色々弄ってもみていますが、ちゃんとそれにも応えてくれて、なかなかやるなぁというのが正直な感想です。
    こうなってくると805とかCMシリーズなんかも気になってきますが、そこはやっぱりプリアンプの更新が先かなと。
    いずれにせよ、このDM303、価格だけを見て侮っていると、なかなかの実力を秘めたスピーカーだなと感じた次第です。

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    Filed under: Audio
    2016/06/17 12:00 pm | B&W DM303 はコメントを受け付けていません

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