• 307月

    不調が発覚したAccuphaseのプリアンプ「C-200V」ですが、どうしたものかと考えていたところ、「C-200L」が出ているのを見つけてゲットしました。

    Accuphase C-200L

    C-200Vよりも一世代前のモデルで1984年発売ですが、購入当初もどちらのモデルにしようか、迷っていた機種です。
    2台もあってどうするの?という声が聞こえてきそうですけど、父が「とりあえず使ってみて要らなかったら引き取るから」というので、そうさせてもらうことにした次第です。

    Accuphase C-200L

    外観はほんとに瓜二つで、上がC-200V、下が今回入手したC-200Lです。
    C-200Lはウッドキャビネット「A-8」は別売りですけど、今回のには付属していました。

    Accuphase C-200L

    この手のケースはちょっと古臭いかなぁと思っていましたが、実際に見てみると状態が非常に良いこともあって、なかなかよい雰囲気です。
    また排熱に関しても横にも穴が開けてあって、発熱もC-200Vと変わらないか、やや少なく感じるくらいです。

    Accuphase C-200L

    見た目は似ていても中身は大幅に違っていて、中でもいちばんの違いはフォノイコライザーでしょう。
    C-200Vはハイゲインイコライザになっていますが、C-200Lは独立したヘッドアンプを持っています。
    また、C-200VはL/Rこそ分離されているものの、ラインアンプとイコライザが同じシールドボックスの中に収められています。
    その点、C-200LはL/Rは当然として、ヘッドアンプ、イコライザ、ラインアンプと6つに分かれています。

    Accuphase C-200L

    さて、肝心の音ですが、まずはその前に慎重に動作確認をしました。
    本体のみでヘッドフォンでの確認、他の機器と接続してもヘッドフォンでチェックして、各部異常なしでほっと一安心です。
    今回はオーディオショップでの入手なので、そもそもの安心感もだいぶ違いますね。

    Accuphase C-200L

    そしていよいよ、レコードから聴いてみますが、まずレコードプレーヤーのダストカバーを閉めた瞬間から「コイツは違うぞ!」と気づかされます。
    カバー開閉の音までしっかりスピーカーから出ていますし、圧倒的なエネルギー感です。
    C-200Vは美しい音でしたが、こちらは情熱的でライブ感のある音楽を奏でてくれます。
    ハイゲインイコライザも手抜きをしてるわけではないのでしょうけど、やはりアナログ円熟期のフォノイコライザーとは力の注ぎ具合が違うように感じます。

    Accuphase C-200L

    CDでもその傾向は同じで、C-200Vや最近のアンプのような高解像度志向ではありませんが、熱いサウンドが楽しめる点は、最近のAccuphaseにはない魅力かもしれません。
    アナログに近い色乗りが多少ある印象はありますが、プレーヤーやDACの違いはC-200Vと同等か、それ以上によく分かります。

    その上でC-200Lの色濃さがのるような雰囲気ですね。

    CDプレーヤーの見直しも再度やってみましたが、現在メインに据えているCDP-557ESD経由ATOLLが結果的には最良でした。
    Musical Fidelityをトランスポートにするほうが音が眠くないような気もしますけど、これは弟に返却する予定ですし、操作性なども含めてソニーで行こうかなと。
    また、CDP-557ESDのアナログ出力も試しましたが、こちらは厚みはあるものの、ややナローレンジに感じました。

    レコードプレーヤーではC-200Vの不良の影響もあるのか、大差で圧勝でしたが、CDは好み次第かな、というところです。
    私の好みでいうと、C-200Lのほうが音楽に合わせた鳴り方をしてくれる印象で、迫力もありつつ、意外と穏やかに鳴ってくれる面も持ち合わせていて好印象でした。
    C-200Vは音源の音質をそのまま出し過ぎる傾向が強く、ジャンルやディスクを選ぶ傾向でしたからね。
    とりわけ、他の音数が増えてもボーカルが被らないのがC-200Lの魅力のように思えました。

    Accuphase C-200L

    唯一、C-200Vのほうが良いなと感じたのは、トーンコントロールでしょうか。
    C-200Lは左右独立でBASS/TREBLE、C-200は左右は共通なものの、プレゼンスイコライザを装備しています。
    また、トーンコントロール回路をオンにした場合もC-200Vは音質にほとんど変化がないのですが、C-200Lでは音がだいぶ変わる感じがしました。

    Accuphase C-200L

    そんなわけで、元々フォノイコライザーの良いものが欲しかった私にとってはC-200Lのほうが魅力的でした。
    もちろん、C-200Vは不具合を抱えていて本来の実力を発揮できていない可能性もあります。
    それも含めて、C-200Vのほうは返品の手続きをしようと思っています。

    なんだか最近のシステム更新で、機種の発売年がどんどん古くなってる気もしますが、それだけ良い時代の製品が揃ってきているとも言えるでしょう。
    傍から見たらただの懐古趣味かもしれませんが、実際、魅力的なサウンドを聴かせてくれるほうを優先した結果なので、自分では満足しています。
    ちなみに父は「C-200Vのほうが良いと言って、自分のところに来るのを期待してたんだけどなぁ」と言いつつ、良いアンプに巡り会えたことを喜んでくれました。

    関連エントリー:

    Filed under: Audio
    2016/07/30 12:00 pm | Accuphase C-200L はコメントを受け付けていません。

Comments are closed.