MacBSの日常生活的日記

SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM レビュー 比較編

みんぽすさんからお借りしているSIGMAの標準域ズームレンズ「17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM」ですが、SONY純正のレンズ「DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM」と比較してみました。

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[ SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM ]

[ SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM ]

まずは室内撮影で、それぞれテレ端側で絞り開放寄りでの撮影比較をしてみました。
70mmとより望遠寄りでありつつ明るさはF4と、実際に撮ってみると写真以上の差を感じます。
最短撮影距離も短いですし写りもシャープで、ファインダー越しでもすでに見えが違うんですよね。
本来このレンズの特徴でもあるOS(手ぶれ補正)機構は残念ながらソニーマウント(とペンタックスマウント)には搭載されておらず、そこはちょっと残念ですけど、ほどほどのレンズの大きさと重さもあってシャープな絵をキープできました。

[ SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM ]

[ SONY DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM ]

屋外でもそのキレは相変わらずで、コントラストや滲みの少なさからレンズの素性の良さが伝わってきます。
フードが付属していますけど、それを使わなくてもフレアやゴーストが非常に少ないのもコーティング性能の高さでしょう。
あえて欠点を挙げるとすると、上の花のシベの部分にAFを使った場合に後ピンになるケースが少し目立ちました。
どちらかと言うとカメラ側の性能のような気もしますし、HSMによる駆動音の静かさは純正のSAMでは及ぶべくもないところですが、純正どうしの相性と比べると不利な部分やアルゴリズム的なマッチングの悪さがあるのかもしれません。

[ SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM ]

総合的にはやはり大きな差を感じる結果となりました。
価格の差も当然あるわけですけど、それよりも世代的にずっと現代的だなという印象のほうが強かったです。
これまでの経験では、上位レンズであってもそのコストはF値を高めるために投じられていて、意外と収差などはシンプルな廉価レンズも負けてなかったりすることが多かったんですよね。

[ SIGMA 17-70mm F2.8-4 DC MACRO HSM ]

しかし今回は総合的に見てほぼ全ての点でシグマさんのレンズのほうが優秀だったと感じます。
さきほども書いたコーティング性能もしかりですが、前回も書いたMTF測定器「A1」での全数検査も効いているような気がします。
これまた経験上から同じレンズと言えども当たり玉、ハズレ玉というのが結構あるように感じていて、以前にシグマさんからお借りしたレンズでもたまに「あれ、評判とちょっと違うな?」と感じたことがありました。
前回の35mm F1.4も含め、A1で全数検査したレンズからはそれが全部「当たり玉」になった感じで、複数本から選ぶことができないユーザーにとっては非常に嬉しいことだと思います。

さらに別売りのUSB DOCKを使えば、さらに細かい調整も可能ですしね。
現状はキヤノン、ニコン、シグマ用のみですが、ぜひソニー用もお願いしたいところです。

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