MacBSの日常生活的日記

Olasonic TW-S5 レビュー 比較編

みんぽすさんからOlasonicの新しいUSB接続PCスピーカー「TW-S5」をお借りしました。

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以前、兄弟機のTW-S7などをお借りして大変気に入って、自分でも購入したという経緯もあって、今回も気になってたんですよね。
実際にTW-S7と大きさを比べてみると写真では一回り小さいという感じですが、実際にはオーディオ用の2wayスピーカーとPC用のアンプ内蔵スピーカーくらい体感のサイズが違います。

持ち運べるようにキャリングポーチも付属していますが、たしかに同梱したくなる気持ちもわかるくらい、コンパクトになっています。
ただ、たまご型の筐体というのもあって、実際に持ち歩くには袋よりもハードケースのほうが良かったかも。

早速、Mac miniに接続して鳴らしてみますが、まだエージングもできてないとはいえ、一聴してTW-S7とはやっぱりだいぶ違うなぁという印象です。
やはり筐体のサイズが違いますから、低域の余裕が違ってしまうのは仕方のないところでしょうか。
また、不思議なことにTW-S7の時に感じられた透明感や点音源かと思うような定位感も不足がちです。
むしろ小さくなった分、点音源に近づいたはずで、タイムドメインっぽいサウンドにさらに近づいたのかなぁと思っていたので、ちょっと意外でした。
これはあくまでも推測ですが、アコースティックな特性による低域不足をアンプ側で補ってることによるものなのかもしれません。

それが聴感上のものなのかを確かめるために、ちょうど以前から気になっていたPC用ソフト「MySpeaker」を試用して周波数特性を計測してみました。
再生側はTW-S5、TW-S7、そして参考までにhiFace-ARCAM-Micromega-DALIの現行メイン環境です。
計測側にはONKYOのSE-U55Xとオーディオテクニカのマイク「AT9440」を用いました。

ではまずTW-S5の特性から。

ピンクノイズを使っての計測ということやマイクの性能などもあり、低域・高域の信ぴょう性はちょっといい加減な感じがしますが、200Hzあたりから低域が落ち込んでいく様子が分かりますね。
パッシブラジエーターが使われているわけですが、あまり強く機能する設定にはなってない印象です。

続いて、TW-S7です。

こちらは何度か計測してもどうも高域が伸びない感じでちょっと計測にミスってる感じもしますけど、低域はやはり200Hz付近から下がりつつもTW-S5と比べれば緩やかです。
また、おそらくパッシブラジエーターの効果だと思われるのですが、60Hzくらいにピークが出ています。
全般にピークやディップが少なめでフルレンジ+パッシブラジエーターらしい特性を見せてくれていますね。

最後に参考までにメイン環境の特性も。

これを見る限り、200Hzくらいからの低下傾向はマイクの性能の影響もありそうですね。
Royal Menuet IIは2wayということもあり、低域は素直、高域はやや暴れ気味というのも見て取れます。
そもそも比べるのはちょっと無謀なわけですが、それでもOlasonicの特性が素直だというのは分かっていただけるかと。
その傾向がより顕著なのがTW-S7で、TW-S5はちょっと化粧っ気を出したのかな、という風にも感じましたけどね。

音の変化については筐体サイズの違いと合わせて、スタンドの構造が変わった影響もあるかもしれません。
TW-S7まではほぼ完全なたまご型で、付属のシリコン製インシュレーターに載せる構造でした。
TW-S5ではアンプなどの回路部分をインシュレーター相当の部分に置くことで、スタンドと一体化したような形になりましたから、この影響が結構ありそうです。
底面には簡単なゴム足っぽいのが付いてますが、この下になにか良い素材を置いてあげれば、音質をコントロールできる可能性もありそうだなぁと思っているところです。

とはいえ、そもそもTW-S7の小型版なだけでは意味がないわけで、音の方向性にも違いを付けてきた、ということなのかも。
裸特性に素直なピュア向きなTW-S7に対して、もう少し元気さを演出した音を楽しませるTW-S5というのが私の現時点での感想です。
私自身はTW-S7の素直な味付けのほうが好みですが、BOSEあたりが好きな方にはTW-S5がオススメかも。
それでもやはり低域不足は否めないところですし、サブウーファーを追加できるような仕掛けがあったら面白そうです。

もう少しエージングが進んできたら、イコライジングでの調整や楽曲での聴き比べをやってみようと思います。

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