MacBSの日常生活的日記

Logitec LDR-PS8WU2V レビュー CDリッピング編

LogitecのワイヤレスDVDプレーヤー「LDR-PS8WU2V」ですが、今回はCDリッピングの機能をレビューしてみようと思います。

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アプリとしてはiPhone用の「Logitec CD Ripper」を使います。

今回は背面のスイッチを「CLIENT」モードにして使うことになりますが、ルータとの接続に一苦労しました。
うちのルータはAirMac Expressですが、WPSボタンはありませんので、AirMacユーティリティからWPSを使います。

接続したいルータを選んで、メニューの「ベースステーション」から「WPSプリンタを追加…」をチョイスします。
そしてWPSプリンタを許可する条件に「最初の試行」を選んで「続ける」ボタンを押せば、下の画面になります。

本製品はプリンタではないのでAirMacユーティリティ側は最後の完了画面まで行きませんが、本体のWPSランプが点滅から点灯に変われば接続OKです。
ただ、これでもまだ一筋縄ではいきませんでした。
iPhoneは当然このAirMacのWi-Fiに繋いであるのですが、それだとLDR-PS8WU2Vを見つけることができません。
LDR-PS8WU2VからもWi-Fiが出ていることに気づき、iPhoneをこちらに繋げてみるとLDR-PS8WU2Vが認識され、ファームウェアのアップデートが始まりました。

ファームウェア更新でWPSの設定も消えたようなので再度実施し、やはりiPhoneをAirMacに繋いだ状態で試しますが、やはりLDR-PS8WU2Vは見えません。
LDR-PS8WU2Vの出しているWi-Fiにつなぐと認識されて、リッピングも可能でした。
説明書を読む限りではこういう仕様ではないように思うのですが、AirMacとの相性が悪いのでしょうか。

この状態でつながれば「Logitec CD Ripper」からLDR-PS8WU2Vの設定画面も開け、ここから手動でルータへの接続設定も可能です。
最初からこっちでやったほうが楽かもしれませんね。

そしてCDもしっかり認識され、CDDBから2つの候補が表示されました。
とりあえず一方を選んでリッピング開始してみました。

リッピングの速度はUSBで接続した場合と似たようなものですし、アプリをバックグラウンドにしておいても、完了時に通知も出る(通知を許可しておけば)ので、気楽ではあります。
ただ正直、Wi-Fiの設定の不便さなどもあり、パソコンがあるならパソコンでやったほうが安心だな、というのが正直な感想です。
もちろんそれを言ってしまえば元も子もなく、パソコン無しの環境を想定してのものなのでしょうけれど、iOSの場合は再生にOS標準のミュージックが使えないこともあり、なおさらその印象が強くなります。

ELECOM Hi-Res Music Playerに持ってきてみましたが、曲名はうまく入ったものの、アートワークは取得できていませんでした。
これはCD次第だとは思いますが、こういう時に気軽に修正できないのもスマホに閉じた環境では仕方ないところでしょう。
なお曲情報の編集をする場合、一度、「Logitec CD Ripper」にコピーしてそちらで修正する形では可能です。

また今回はせっかくですからApple Losslessで取り込んだのですが、厳密に言うとXLDのようなAccurateRipもないし、エラーなく取り込めたのかどうかもハッキリと分からないというのも少々気になったところです。
音質面はiTunes経由でApple Losslessで取り込んだものと、基本的に差がない内容でした。

そんなわけで、DVD視聴の時同様、あまり歯切れの良くないレビューになってしまいました。
おそらくスマホ単独で使っていらっしゃる方には朗報なハードウェアだと思いますが、多少でもパソコンと併用しているのであれば、大きなメリットを感じづらいでしょう。
外出先にモバイルバッテリーなどと共に持ち歩いてDVDを観たり、その場でCDをリッピングしたいというニーズがあれば、それにも応えられるとは思います。
ただそこにターゲットを絞るならなおさら、もう少し簡便な操作で使えないと厳しいのかな、という印象を受けました。
もちろん、通常のDVDドライブとしても使えますから、これらの機能を付加価値として捉えられればOKだとは思います。

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