MacBSの日常生活的日記

FUJIIFILM X-T1 レビュー(1)

みんぽすさんから富士フイルムのレンズ交換式カメラ「X-T1」をお借りしました。

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標準ズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」だけでなく、さらに超広角ズームレンズ「XF10-24mmF4 R OIS」、そして高倍率ズームレンズ「XF18-135mmF3.5-5.6 R LM OIS WR」という豪華なセットです。

外観については様々なところで取り上げられているので大まかに気づいた点だけ挙げておきます。
一眼レフっぽいスタイルはXシリーズでは初ですが、使い勝手はまだこなれていない部分もかなり残されています。
少なくともFUJICA時代のST801とか、そういうシンプルな方向性ではないですね。
使っていて個人的に同じテイストを感じたのはNikon F4で、堅牢で確実な操作系を目指したものの、まだどこかぎこちないところがあります。
ただNikon F4はそんなところも含めて個人的に好きなカメラですから、私としては良い写真が残せれば、あとは慣れれば良いかなと。

ただ一点だけ気になるのがペンタ部の塗装剥げっぽい症状です。
うちへの貸出はたぶん2巡目なんだと思いますが、到着時点ですでに軍艦部の正面右側に少しその症状が見受けられました。
オールドカメラ使いの私は「それも撮影を重ねた勲章だ」と思って受け入れられますが、最近はこういう部分が気になる方も多いのではないかなと。

外観部分はこのくらいにして、近所を持ち歩いてみました。
まずは気軽に標準ズームレンズ「XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」ですが、コンパクトで扱いやすいレンズ、というのが率直な感想です。
唯一の欠点は標準モードだと最短撮影距離が0.6mとやや長めなところでしょう。
ズーム全域で同一なので55mm(35mmフルサイズ換算なら87.5mm相当)ならそこそこ短いんですけどね。

マクロモードにすれば広角側で30cm、望遠で40cmになるんですが、レンズ交換式カメラでわざわざマクロモード?というのが正直な気持ちです。
マクロモードにしてあっても無限遠までいけるのであれば多少AFが遅くても常時こっちにしておくんですけど、こちらだと逆に最長10mまでしかAFが働いてくれません。
なおマクロモードはセレクター/ファンクションボタン(MENU周りのカーソルキー)のFn3ボタン(カーソル上方向)に割り当てられていますが、カスタマイズ可能なこともあって、いわゆる「お花マーク」は本体に描かれていません。
慣れれば済む話ではあるのでしょうけど、常に慣れた人が使うとは限らないわけでもう少し配慮があると良いかなと感じます。
どうせならレンズ側に撮影距離リミッターみたいな感じで設けたら良いのに…。

あと、このセレクター/ファンクションボタンが他のカメラに比べて結構押しづらいです。
親指の腹で押そうとすると真ん中のMENU/OKボタンを押してしまうことがありますし、爪先でやるとボタンのストロークが浅くて感触が分かりづらいです。
それだけにうっかり触って動いてしまうことも少ないのですけど、こういう部分も含めて熟れた操作系とは言えない部分もまだ残っているように感じます。

そんな具合でそこそこ「要望」はありますが、「不満」かというと特にそこまでひどいわけでもありません。
なんでも至れりつくせりではなく、自分なりに使いこなすことが求められるカメラなんでしょうね。
これは操作系だけではなく撮影に関しても言えることで、ビシッと決まった時の(xTrans CMOSも含めての)X-T1の描写は素晴らしいものがあります。

お気楽撮影の多い私はX-M1で十分かなと思うところもありますが、このX-T1一台に愛着を持って使い込んでいく、という意気込みにはしっかり応えてくれそうなカメラだと感じました。
次回以降は便利なスマートフォン連携も交えつつ、作例を中心に紹介していきたいと思います。

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