MacBSの日常生活的日記

FUJIFILM X-T1 レビュー(2)

みんぽすさんからお借りしていているFUJIFILMのレンズ交換式カメラ「X-T1」ですが、その後も順調に持ち歩いていますので、今回はスマートフォンアプリを使った連携機能を中心に、散歩撮影で撮った写真を交えて紹介したいと思います。

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基本的にミラーレスや一眼レフではRAWで撮影することが多いんですが、今回もRAWのみでの記録で撮っています。
そんな状態で、散歩途中や直後などに写真をメールしたりSNSにアップロードできるのか、試してみました。

アプリはiPhone用の「FUJIFILM Camera Remote」を使います。
先日ゲットしたFinePix F800EXRでは「FUJIFILM Camera Application」を使っていたんですが、ファイル転送だけであってもこちらはX-T1では使えないようです。
「FUJIFILM Camera Remote」ではリモート操作が主体になっているので、あえて別アプリにしたんでしょうね。

ただ、FinePix F800EXRのほうは「FUJIFILM Camera Remote」ではファイル転送できず、両方のモデルを使う場合にはそれぞれのアプリを使い分ける必要があります。
試しにF800EXRでファイル転送しようとすると、Wi-Fi接続が確立した時点で以下のエラーが出ます。

また、これは以前からそうですが、すでにWi-Fiに接続している状態のiPhoneだとカメラの出すWi-Fiに自分で切り替える必要があります。
iOS側の制限もあるのは承知の上ですが、ルーター経由での転送やNASへの直接保存など、さらに高機能なアプリが有料でも良いのであると便利かと思います。

ちなみにRAWのみ記録の場合ですと、この画像受信でやっぱりエラーとなります。
この場合はX-T1のカメラ内現像が活躍してくれます。
ただここでも、現像したJPEGは元のRAWとは個別の画像とみなされてしまいますので、現像後にそのままアプリに送ろうとするとRAWのままと判断されます。
最初からRAW+JPEGで撮った場合はそんなことはないんですけど、カメラ内現像はパラメータを変えて何枚でも現像できるので、こういう仕様になっているんでしょう。
現像されたJPEGは並び順としては最後に来ますので、そこまで画像送りしなくてはならないのはやや不便で、できれば1枚目のカメラ内現像はRAWと紐付けしてほしいところです。

もう一つのリモート撮影のほうですが、これは自撮りにも結構便利ですね。
とりわけ今回お借りしている「XF10-24mmF4 R OIS」といっしょに使うと複数人での自撮りも気軽にできました。
しかし、リモート撮影時はカメラ本体側で画面が何も見えないのはやや残念で、On/Offできる機能があったら良いと感じました。
なお、カメラ本体でRAWのみの記録にしていてもリモート撮影時はRAW+JPEGでの保存となるようです。

こんな感じで、とても便利なんだけれどもあと一歩が微妙に残念、という部分が多いスマートフォン連携ですが、専用に出ているEye-Fiなども似たような(あるいはそれ以上の)不便さを伴うケースもあるわけで、そもそも機能があること自体が魅力的ではあります。

最後にオマケで、誤操作防止ロックの件にも触れておこうかと。
感度とシャッタースピードのダイヤルに誤操作防止ロックがあるんですけども、個人的な意見で言えばむしろ露出補正こそロックが欲しいです。
カメラの角の部分にあるので、カメラバッグの中などで勝手に動いていることが多いダイヤルなんですよね。
また「押しながら回す」というのは昔ながらのロック方法で私は慣れているんですが、欲を言えばボールペンみたいにプッシュで押し込むとロック、再度プッシュで飛び出した状態が非ロックというような機構になったら最高です。

ずいぶん贅沢を並べましたが、そうした部分も含めて愛着の湧いてくるカメラだと思います。
撮影時のレスポンスはミラーレスとしては非常に良いですし、慣れてくると使いやすいレイアウトですから、優等生で無難な操作系なカメラが多い中、多少は慣れを要するこんなモデルがあっても良いのかもしれません。

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