MacBSの日常生活的日記

FUJIFILM X-M1 レビュー 実写編

みんぽすさんからお借りしているFUJIFILMのレンズ交換式カメラ「X-M1」と専用レンズ「XF27mmF2.8」ですが、撮影枚数もかなり溜まってきましたし作例を中心にご紹介しようかと。

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しばらくはプログラムオートで気楽に撮っていましたが、上の写真は少し慣れてきてまずはXF27mmの開放F2.8の描写を確認です。
先日も書いたようにX-M1の近接撮影では中抜けしてしまうことも結構ありますが、しっかり合焦サインが出ればピントもしっかりしていて安心です。
背景のボケはややうるさくなってしまうケースもありますが、いわゆるパンケーキレンズとしては上々なボケ味だと思いますし、なにより開放でもしっかりシャープな描写をしてくれるのはさすがに最新レンズという印象です。

もう一つ、撮っていて感じたのは発色の良さです。
富士フイルムはフィルム時代から記憶色の再現を非常に重視していて、その積み上げがX-M1でもしっかり活きているなと。
それでいて色飛びしづらく、ラチチュードも広いという辺りもハニカムやEXR、そしてX-M1に搭載のX-Trans CMOSまで継承された強さだと思います。

またそのラチチュードとトーンのリニアリティーの高さで、RAW現像をする際のパラメータ調整をついつい幅広く色々冒険したくなってしまいます。
JPEGや本体搭載のアドバンストフィルターはもちろんのこと、RAW現像からハイキーやローキー、HDR調、それにモノクロなど、ちょっとこだわった作品作りにも使えるクォリティーは小さくてもやっぱりレンズ交換式の面目躍如といったところでしょう。

そして私がいちばん気に入ってるポイントはやっぱりX-Trans CMOSとローパスレスの等倍表示にも耐えるシャープネスでしょう。
最近はベイヤー配列のカメラでもローパスレスのものが結構増えていますけど、ちょうどPCM音声のナイキスト周波数を無視したような「理論外れ」ではないところがX-Transの魅力です。

それだけに撮影する側の手ぶれもしっかり表出させてしまうという怖さもありますけどね。
X-M1にもXF27mm F2.8にも手ぶれ補正は搭載されていないので注意は必要ですが、コンパクトなボディとレンズのわりには意外とブレないな、というのが撮ってみた上での感想です。
ISO AUTOでは上限ISO感度や低速シャッター限界もカスタマイズできるので、自分のブレ限界に調整できる点も良いのかと思います。

正直、欠点らしい欠点が見当たらない優等生なカメラとレンズですが、あえて挙げるとすれば先日から書いているAFの中抜けとRAW現像に時間がかかるところでしょうか。
後者はX-Transが複雑な色配列ということもあり、CPU負荷が高いことが原因かと。
私はLightroomで現像していますが、Lightroom 4.4以降は富士フイルムがAdobeに技術協力していることもあって現像品質自体は非常に良好ですが、プレビュー(特に等倍表示)の高速化がされると良いかと感じます。

また、これにも関連するんですが、画像を縮小してしまうと本来持っている魅力が削がれてしまうところは仕方ないところでしょう。
これは縮小で粗の目立たなくなるベイヤーとは全く逆で、それだけ高いポテンシャルを持っていることの証でもありますね。
とにかく期待通りの画を残してくれるカメラで気に入っていますが、次回以降はWi-Fi連携や手持ちのカメラ群との比較などができたらと思っています。

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