MacBSの日常生活的日記

Deff Deep Bass レビュー 比較試聴編

みんぽすさんにお借りしたiPhone用コンパクトヘッドフォンアンプ「Deff Deep Bass」ですが、そろそろ音も落ち着いて来ましたし、音質関係のレビューをしてみようかと。

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まずはイヤホンでの音質変化を試してみます。
最初にDeep Bassと相性が良いと感じたオーディオテクニカの「ATH-CKM55」から。
このイヤホンの、ちょっとキラキラ気味の高域と合わさり、ほどよいドンシャリ感で楽しいサウンドになります。
それでいて聴き飽きない歪みの少ない音色をキープしているのが良いところですね。

これをortofonの「e-q5」に替えてみると、さすがにちょっと低域過剰の印象です。
それでもバランスはそれほど大きくは崩れません。
歪みが少ないから、低域の量が増えても嫌味が少ないのかもしれませんね。
ただ、どちらのイヤホンが向いてるかというとやはりCKM55のほうで、もうちょっと低域が欲しいなぁというイヤホンで使うのがオススメかと。

次に他のヘッドホンアンプとの比較をしてみます。
まずはちょっと土台が違いますけど、JAVSの据え置き型「DAC-2 MARCH」と比べてみます。
なお、この際の音源はND-S1経由でiPod touchを使用しました。

「DAC-2 MARCH」にe-Q5をつなぐと、さすがに純度の高い音を聴かせてくれます。
ただ、ちょっと純度を意識しすぎ、滑らかさに欠けるところもあり、まるでレコーディングスタジオのモニターをしているような印象もあります。
ATH-CKM55にすると素のiPod touchで聴く時の感触に近いですが、低域はやはり安定感があり、音のフォーカスがしっかりしているのをはっきり聞きとることができます。

続いてこの感想も新鮮なうちに、Deep Bassに切り替えてみます。
e-Q5ではDAC-2 MARCHと比べればやはり音が濁りますが、ギターやピアノにはほどよいライブ感が出ます。
高純度という方向とは違いますが、ライブでPAスピーカーから出てくるような音というとわかっていただけるかと。

ATH-CKM55にするとベースはやはりややブースト過ぎですが、やはりライブっぽいサウンドです。
ボーカルやアコーディオンは艶やかになり、こちらも良い意味で臨場感のある雑味が加わります。
全般的にある意味、モニター的な音作りのDAC-2 MARCHとは対極の音作りかもしれません。
ただ、むしろライブ好きやバンドをやってる方には非常にウケるのではないでしょうか。
iPod系のやや冷たいサウンドが苦手という方にはかなりオススメできると思います。

なお、iBasso D2+ Hj Boaでも試しましたが、こちらは高域がやや耳障りな印象がありますが、音の広がりはある感じです。
イヤホンの性質をそのまま出すタイプで、ややDAC-2 MARCH寄りなものの、音質だけで評価するとDeep Bassと中間的な位置かなと感じました。
コストパフォーマンスやサイズを考えると、やはりDepp Bassはかなり健闘しているといって良いのではないでしょうか。

ただやはり、低域の特徴的な盛り上がりはちょっとジャンルやイヤホンを選ぶ傾向があるかと。
ほんとはこれを調整できる機能なり、専用アプリなりがあったらベストなんですけどね。
代わりにSonicMax Pro でイコライジング(といってもBBE)してみた結果がこんな感じです。

グライコとは違うので完全にフラットにできるわけではありませんが、程々に高域も華やかにすることでドンシャリに多少はなりつつも音場感をさらに広げられる結果となりました。
どちらもライブ感重視という意味でも、BBEとDeep Bassの相性は良いのではないかなぁという印象です。
ただやはり純正で一発効果で使えるアプリはやっぱり欲しいところですねぇ。
なお、グライコも別アプリで試しましたが、500Hzあたりから40Hzくらいまでかなり広範囲にブーストされている感じでした。

すでにヘッドフォンアンプを持っている私にはそれを追いやってまで導入するかと言われると、低域のクセなどもあってちょっと微妙かも。
ただ、iPhoneやiPod touch単体で使われていて、低域不足に悩んでいらっしゃる方なら選択肢としては十分かと。
あとは専用アプリ(or Boost On/Offスイッチ)とお値段があとちょっと安ければ(できれば5000円くらい)、ベストなチョイスになりうるのではないかと感じています。

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