MacBSの日常生活的日記

私がフィルムで撮る理由

これだけデジタルが全盛の時代になっていますが、それでもまだまだ
フィルムで撮る自分を、客観的にみると、「何故だろう?」と思うことがあります。

もちろん、フィルム絶対主義者なわけではなく、撮る枚数でいえば、
あきらかにデジタルのほうが多いんですけれど、フィルムで撮るほうが
これまた明らかに楽しいのです。

自分では「ただのカメラ好きだろう」と思っていたのですが、無論、そういう部分は
確かに存在するのですが、どうやらそれだけではないようです。

ほかの銀塩好きな方のブログを拝見していても、一様におっしゃっていらっしゃるのは
「フィルムのほうが撮るのが楽しい」ということ。
言い換えれば、頭の中の「喜ぶ場所」が違う感じなんですよね。

これもまた色んなサイトさまからの受け売りですが、気分としては、
「絵を描くような感じ」なんですよね。
はたまた、「楽器を弾くような感覚」なのです。

私に限っていえば、絵画の才能は全くないわけで、そんな私が絵を描くことへ
あこがれて、銀塩写真を撮っているのかもしれません。

カメラへの憧れも、筆や万年筆へのあこがれと似ているのではないでしょうか。
ですから、必ずしもデジタル製品の「それ」とは、微妙に異なってくるのでしょう。
必ずしも道具ありき、ではなく、良い道具があれば、なお楽し、というわけです。


機械式シャッターで電池切れの心配が無いので安心できます。ハッセルブラッド500C/M (後期モデ…

もちろん、気軽なスケッチでも、絵画には違いないんですよね。
そのあたりの「分け隔てのなさ」も、どうやら私にとって、フィルムの魅力のひとつに
なっているようです。


シンガポール製カメラ ローライ 35 Rollei 35

「じゃあ、デジタルは絵画とは違うのか?」と問われると、微妙なところ
なのですが、ひとつには私の本業が「画像処理」だから、というのも影響
しているのかもしれません。

画像処理工学 (メカトロニクス教科書シリーズ)
末松 良一

by G-Tools

どうしてもデジタルを扱うと、「イコール仕事」という感覚に襲われるのかも。
技術と理論で塗り固められた壁を抜け出せなくなってしまうのでしょう。

かくいう理由で、今後も私はフィルムで写真を描き続けていくことに
なりそうです。

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