• 272月

    SingxerのUSB-DDC「SU-2」を導入してみました。

    USB-DDCはたしかhiFaceから始めてX-DDC、hiFace Two Pro、そしてGUSTARD U12、U16と使ってきたと思います。
    hiFace Two Pro以降はパソコンとの接続ではなく、SoundgenicやDELAから同軸やAES/EBU出しのためになりましたけど。
    GUSTARD U12からはそれまでとだいぶ進化した感じがしていて、U16も安定動作にやや難があるものの、音質的にはかなり満足していたのですが、外部クロックを入れて「これはまだ伸びしろがあるんじゃないか」と欲が出てしまいました。

    これまでの路線の延長線上でいえばU18導入が正当なところですけど、それだと面白みもないのでSU-2をチョイス。
    Holo Audioなどでも母体になっていますし、定評もあるDDCですので安心感もあります。
    当然ながら外部クロック入力がある点も重要なポイントでした。
    U16からすると光出力がないくらいですけど、うちは前述のように同軸とAES/EBUを使っているので問題ありません。

    U16と違って外部クロックを使う場合は底面のDIPスイッチを切り替えないといけないので、もう最初から外部クロック使用にセッティングしてDELAに接続しました。
    (写真はデフォルトの内蔵クロック設定になっています。)

    まずはaune audio XC1から正弦波で試してみると、中低域の音階が明瞭でありつつ量感が増えた感じがします。
    全体的に穏やかさがあって、GUSTARD U16よりもニュートラルな印象を受けました。
    U16は繊細な感じは個人的には気に入っていたのですが、やや作為的な音作りに感じられる部分があったのでそこが解消したというところでしょうか。

    SU-2だと全体に腰が下がったような感覚で、いわゆる暖色系だと思います。
    ジャズでは明らかに温度感が高くなっているのが感じ取れましたが、GUSTARD U16から音質は向上したものの、音傾向は若干モッサリした印象も受けました。

    そこで次はクロックを矩形波に変更してみます。
    ちなみにクロックを外すと真ん中の赤ランプが点滅してクロック入力が消失したのがちゃんと確認できます。
    内蔵クロックの場合は青点灯のようです。

    U16では正弦波のほうが良い感じだったのですが、SU-2では矩形波のほうがキレが良く、ステージのもやが晴れたような感覚があって良好そうです。
    ただ矩形波はクロックケーブルの影響を受けやすいはずで、そこは今後の課題ですね。
    とはいえ、矩形波使用で文句なくU16からの向上をしっかり感じ取れるようになったと思います。
    まだこれで完成というわけではないですし、GUSTARD U16はパソコンとつないでroonを使うことも視野に入れての導入ではあります。
    しばらく微調整しつつ、デジタル再生の底上げを地味にやっていけたら良いなと思っています。

    Filed under: Audio
    2024/02/27 12:00 pm | No Comments
  • 262月

    E-M1 Mark IIにも結局、縦グリップ「HLD-9」を導入しました。

    これも構造的にはNikonに近い形でコネクタを通じてグリップとやり取りします。
    コネクタのカバーがグリップ側に取り付けておけるのも同じですね。

    バッテリーはカメラ本体とグリップ内部の双方に収納可能ですが、ディスプレイ上にそれぞれは表示されないようです。
    ちなみに両方使えば880枚ほど撮れるんだとか。

    装着すると35mmフルサイズのα7 IIと大して違わない大きさになるので、マイクロフォーサーズの良さを活かすという意味ではメリット・デメリット双方ありそうです。
    マイクロフォーサーズはレンズも小さいものが多いし、手ぶれ補正も強力だからグリップの恩恵は今のところ他の2機種に比べると少なめかな。

    むしろチルト液晶やタッチパネルを使っての撮影で良さが出てくるのかも。
    冬だとまだまだ物撮り主体ですので、実際に屋外に持ち出してみて本来の成果が発揮されてきそうです。
    近々、仕事でちょっと出張に出ますし、その時にオリンパスを持っていくかなぁ、それともSONYかなぁと迷っているところです。(Nikon D810は最初から候補を外れてます。)

    Filed under: DigitalPhoto
    2024/02/26 12:00 pm | No Comments
  • 242月

    ソリスのコーヒーグラインダーがなかなか良好だったので調子に乗ってエスプレッソマシンのBARISTA GRAN GUSTOを入手しました。

    エスプレッソマシンはずいぶん前にsaecoのsuper ideaを使っていて何度か自分で保守して今でもなんとか動く程度には保っていますが、どうしても当時の圧力を確保できなくなって使っていませんでした。
    ちなみに今回のソリスもサエコも15気圧ですし、スペックや機能はほぼ同等くらいかと思われます。

    ただステンレスが大部分を占めている外観からするとだいぶ高級そうに見えますし、キレイに保ちやすいという点ではソリスが魅力的です。
    付属品もとても多く、以下が付属しています。

    ポルタフィルターホルダー
    シングル、ダブルフィルター
    ステンレス製タンパー
    計量スプーン
    シングル、ダブルスパウト
    ステンレス製ミルクジャグ
    クリーニングブラシ

    ミルクジャグやタンパーまで付属していて、それらもほとんどがステンレス製というのはさすがにすごい充実度だと思います。
    タンパーはデロンギのを持っていますけどそれよりずっと重量級ですし。

    肝心のお味ですが、レビューでも良く見かけるように抽出温度がやや低めな点を除けば十分立派なものです。
    エスプレッソそのままではなくスチームミルクやフォームミルクを入れるのであればさほど問題ではないでしょう。
    スチーム機能はランプ点灯を待ってノズルに残ったお湯をトレイなどに排出してスチームがしっかり出るようになってから使えば完璧です。
    そう言いつつもまだ上手くフォームミルクを作れていませんけど、付属のミルクジャグだと作りやすそうな気がします。

    ポルタフィルターホルダーはサエコと比べると簡素な感じはしますが、シングルとダブルのフィルタが付属していたり掃除しやすい構造なのは良いですね。
    全般にお手入れはやりやすい(スチームパイプが外せないそうなので、付いたミルクが若干掃除しにくいかな)と思います。
    コーヒーメーカーもまだ使っていますが、ステンレスフィルタと先細ケトルでのハンドドリップもあるので、出番はグッと減りました。
    時間の余裕具合でコーヒーメーカーとハンドドリップ、そしてエスプレッソマシンを使い分けてコーヒー時間を楽しみたいと思います。

    Filed under: Electronics
    2024/02/24 12:00 pm | No Comments
  • 232月

    α7 II用の縦グリップが思いのほか良い具合だったので調子に乗ってNikon D810用の縦グリップ「MB-D12」も入手しました。

    D810がちょっと古い機種だからか、もう一眼レフの需要がなくなったのか、SONYと違ってこちらは純正でもかなりお安く入手可能です。
    マグネシウム合金で出来ているのでコストは掛かっているのですけどね。
    また単3形ホルダー「MS-D12」も付属しているので、いざとなれば乾電池でも動作させられます。

    なんとなくNikon F4Sを思い出しますが、重さも標準バッテリーを入れると約365gでD810本体の880gと合わせると合計1245gとF4Sとほぼ同じ(あっちは1280g)です。
    乾電池で使うとさらに100g重くなるのでF4S以上の重さということになりますね。

    取り付けはカメラ側のコネクタカバーを外して取り付ける形で、ここのゴムもちゃんとグリップ側に取り付けられるように工夫されています。
    取り外し自体はαよりやりやすいので付け外しは外出先でも可能でしょう。
    ちなみにカメラ本体とグリップ双方にバッテリーを入れることは想定されていないようです。

    実際にしばらく使ってみましたが、αと比べると装着したメリットは薄めで重さや大きさのデメリットのほうが若干目立つかな。
    それでも手ブレはしづらくなってるように思うので、本体内手ぶれ補正がなくそのわりに超高画素なD810には仕上がり面でのメリットは大きいはずです。

    将来的にはNikon Zへの移行も考えなくてはいけないのでしょうけど、新しいレンズを全然持っていない現状ではZにする意義を見つけられていません。
    光学一眼レフはFマウントで終わりにして、その後はメーカーに拘らずミラーレス一眼カメラのどれかに統一していくのが良いのかもしれません。
    それまでは縦グリップやオールドレンズも含めて楽しく使っていければと思います。

    Filed under: DigitalPhoto
    2024/02/23 12:00 pm | No Comments
  • 222月

    アナログリラックスの除電ブラシハード用「AR-ASAB1」を入手しました。

    ハード用という名前が付いていますが、うちでの用途はレコード用です。
    同社だとレコード向けにはAR-ASRB1というのが出ていますが、これまで使ってきたASB-1やSFC SK-IIなどと似ている、いわゆるブラシタイプのはこちらのほうかと。

    最初は模型用のクレオスのMB20を使い始めて、同じサンダーロンを使ったSK-II、そしてアナログリラックスと同じコアブリッドのASB-1と使ってきました。
    毛のしなやかさや折れがない点ではASB-1ですが、個人的にはサンダーロンの除電具合も気に入っていました。

    しかし今回のAR-ASAB1になると毛量が圧倒的に多くて極細なのもあって、やっぱり格がちょっと違うなと感じます。
    筆としての仕上がり自体が良いのでしょう。

    まず肝心のレコード再生前の埃除けと除電の効果ですが、実際の静電気の減少よりも出音がとても静かになって滑らかなのが印象的です。
    レコード盤のついでに良くやっているトーンアームの除電がより効果的になった気もします。
    ASB-1と素材としては同じはずなんですが、もっとずっと刺々しさが減っていて、さきほどの静けさもあってその分音量上がって低域の深さが出てきます。

    ホコリ自体の取れ方も毛が細くて多い分、表面だけでなく溝の中に入った微細なものまで取れている感じがします。
    実際にルーペで比べたわけではなく、あくまでもブラッシングした時の感覚的なものですけども、ASB-1は毛の先端が平坦なイメージがあったのですがAR-ASAB1はわずかに尖っているような感覚があります。
    記載のある『除電・ほこり除去性能をアップさせる「SI (Surface Increase) Finish」加工』というのが効いているのかもしれませんし、植毛が立体的になっていることでそういうふうに感じる部分もあるのでしょう。
    またネットの位置を調整して毛先のコシを可変できる「フレキシブルネット」も最初は正直外しちゃったほうが良いのでは?と思いましたが、実際に使ってみるとたしかにブラシの具合を調整できたり、ケース収納時にはみ出さないようにするなど、かなり便利です。

    お値段はちょっと気軽にオススメできるものではないですし、ブラシはどうしても消耗品みたいなところがありますからなかなか手を出しにくいとは思いますが、実際に体感した印象ではレコード向けのAR-ASRB1も含めてわりとオススメできるのではないかと思います。

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    Filed under: Audio
    2024/02/22 12:00 pm | No Comments
  • 172月

    先日入手したaune audio XC1のために9Vリニア電源を追加してみました。

    以前、FIDELIXのFL-AC-zn2を持っていたんですが、9Vはあまり需要がなくて手放していたんですよね。
    アレは3端子レギュレータでしたけど、今回のは中身を見ていませんがおそらくLT3042(もしくはそれに類似したリニアレギュレータ)を使った作りだと思います。
    念のため使用前に出力電圧を計測しましたが、ほぼ9Vにしっかり調整済みだったので余計なことはせず、そのまま使用しました。

    電源を付属のスイッチング電源から交換して聴いてみた感じ、まずは穏やかになってなんとなく澄んだかなぁという第一印象です。
    正直、変化としてはクロック導入以上にかなり分かりにくいかもしれません。
    ただ良く聴いていくとアナログ的でゆったりした感じになり、楽器が浮き立つような感覚が出てきたようです。

    内蔵クロックと変化が大きかったのは正直、元のスイッチング電源のほうというのは意外でしたが、それはただ音の変化度合いでの話でして、根本的な底上げとしてはやはりリニア電源かなと。
    MEAN WELLのACアダプタも悪いものではないはずですけれど、CSEのEMIノイズチェッカーでは明らかにリニア電源のほうがノイズは少ない模様ですし。

    音色に関してはだいぶ良い方向への変化が感じ取れていて、たとえばピアノの響きに圧倒的に透明感が出たとか、楽器の位置や奥行きが把握しやすくなったといった向上があります。
    特にオーケストラ等の大編成では雄大さもしっかり出て圧巻の再現力になっていますし、楽器の配置や距離感などが細かく描写されます。
    全体として音が痩せなくなってうるさくないというだけでも効果は大きいのだろうと予想できます。
    若干響きがドライになった感じやゴージャスな音の方向性になった部分はありますが、それは滲みがなくなったとも取れるし微妙なところです。
    いずれにしてもデジタルくささはさらに減ったように思われます。

    純正電源も案外優秀なのかもしれませんが、クロックの性質上、常に電源を入れっぱなしになりますし、周辺やアナログ系統への影響も考えるとリニア電源のほうが安心感があるかなと思っています。

    Filed under: Audio
    2024/02/17 12:00 pm | 9Vリニア電源を追加 はコメントを受け付けていません