• 054月

    サイバーシャフトの50Ωセミリジッドケーブルを入手してみました。

    10MHzクロック用ということで50Ωに限定されるので選択肢があまり多くないので、これまでひとまずはお安いのを試していました。
    今回のセミリジッドケーブルも「オーディオ向けとしては」だいぶ廉価なほうなので気軽にちょっと試してみようという意図です。
    かなり硬いとは聞いていましたが、たしかに取り回しやすいとは言えないですし、軽いクロック本体が動いてしまうほどではあります。

    これまで何種類か安いのを試して、私の好みとしてはテフロンで芯線が単線のものじゃないかという当たりを付けていたので、まさにそれに適合しそうなのがこのセミリジッドケーブルというのもありました。
    ケーブル自体はRG402で銀メッキのものもあるみたいですが芯線は銅単線にテフロン、そして外導体に銅パイプという構造のようです。

    音はまずざっくりとは「濁りが少ない」という第一印象です。
    空間再現は意外と細手のRG316も良かったですが、細かく聴き比べてみると精度や純度の高さはやはりサイバーシャフトのほうが若干優位のようです。
    サイバーシャフトのほうは楽器の音色が自然で、DDCやDACの本来の性能を引き出してくれるような感じを受けました。

    少し鳴らしているとさらに明快な音階になってきて、ちょっと大げさですが音が見えるような感じです。
    細部がしっかり見通せて、喩えるならちょっとだけ視力が上がったような感覚かと。
    ただクロック自体がさほど高級なわけでもないので、クロックケーブルに凝ったところでそこまで劇的に変化するという期待はもう難しいかな。
    安定して接続できることが重要とも言えそうですし、そういう意味では長さが短くて済むRG316も悪くない選択肢だなと改めて感じた次第です。

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    2024/04/05 12:00 pm | No Comments
  • 044月

    MINOLTAのマクロレンズ「AF MACRO 100mm F2.8 New」を入手しました。

    α7IIで手ブレ補正も使えるようになったこともあり、ちょっと望遠寄りのレンズでもブレを気にしなくて良さそうという目論見もありますし、ワーキングディスタンスが確保できるので影が出にくくて良さそうかなと。
    LA-EA4を使えばまだまだ現役のレンズですが、もう光学一眼レフ時代のレンズはあんまり人気がないようですね。
    ミノルタのマクロレンズはどれも優秀で、今までも50mmの旧タイプ(Newも以前持っていた)を常用しているほどです。

    AFは正直、結構迷うことがあってOLYMPUS E-M1 Mark IIほど俊足とはいきませんけど描写は十分まだまだ実用になります。
    LA-EA5なら像面位相差が活かせるようですけど、α7RIV等の一部モデルだけがモーター非内蔵レンズに対応しているっぽいですし、当面はLA-EA4のままですね。

    これだけ安くなっているなら往年のミノルタAマウントを集めてみても面白そうですが、近所に実店舗がほぼないので状態が分かりづらいのが難点です。
    まあ縁があればまたちょっとずつ集まってくることでしょう。

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    2024/04/04 12:00 pm | No Comments
  • 303月

    HIFIMANのDAC内蔵ヘッドホンアンプ「EF400」を導入しました。

    パソコン周りでは長らくFOSTEX HP-A8を使ってきましたが、そろそろ入れ替えても良いかなと。
    主に使っているヘッドホンがHIFIMAN ANANDAとSENNHEISER HD800なので駆動力ももうちょっとあって良いだろうし、相性も悪くないだろうという判断です。
    R-2RのヒマラヤDACもさることながら、4.4W/chと高出力のアンプ部分や暖色系らしい音色もFOSTEXとは異なるので、いざとなれば別PCと使い分けても良いですし。

    気になる点としては入力がUSBのみで、しかもDSD非対応というところですけど、YouTubeや動画視聴は当然PCMですし、DSDもroon経由なら変換もお手軽なので特に問題ありません。
    ちなみに出力のほうはヘッドホン端子が6.3mm,3.5mmのアンバランス、4.4mm,XLR 4pinのバランス、さらにRCA,XLRのライン出力(ボリュームは非連動)もあってなかなか充実しています。

    電圧は220Vと110V切り替えが底面にあり、電源部はリニア電源です。
    昇圧して使ってる方も多いようですけど、私は面倒なのでそのままですが動作に支障はありません。
    ヒューズは110Vだと250V1A(20mm)指定ですからそこだけ気になったのでリテルヒューズのに交換しておきました。

    さてまずはHIFIMAN ANANDAを6.3mmで動作確認しますと、たしかに暖色系な感じで中低域は少し柔らかいです。
    NOSとOSそれぞれローゲインとハイゲインが左のダイヤルで選択可能で、意外とOSのほうが先鋭度がやや高めでNOSは少しもっさりした第一印象でした。
    ANANDAはそこまで鳴らしづらいヘッドホンではないですが、ハイゲインのほうが若干良いかなという感じです。
    ただ小音量だと角度にして10°くらいまでギャングエラーや音漏れがあるので、その点でローゲインを選んだほうが良いという部分はあり、ボリュームの品質はいまひとつです。

    HD800は後日書きますけど動作確認用にXLR 4pinケーブルを入手しておいたので、こちらで動作確認しました。
    こちらはHP-A8の時と比べて圧倒的に良くなったように感じられるので、バランス出力のほうが力が入っているのかも。
    空間はやや狭めでダイレクトな印象で、HD800の場合は意外にもローゲインのほうが良いみたいで、バランスの場合はゲインが高くなるのかもしれないですね。

    ちなみに3.5mmと4.4mmが高感度向きに設定されているらしく、4.4mmをMacbeth Tiで確認しました。
    ただこの場合のローゲインでもかなりゲインは高めなので、高感度イヤホンにはあまり向かないかも。
    やはり低域は少し柔らかめで、やはりNOSよりOSのほうがやや硬調にできる印象です。

    HD600はACOUSTIC REVIVEでリケーブルしてますので通常6.3mmですが、確認も兼ねて3.5mm変換と6.3mmそのままで軽く鳴らしました。
    当たり前な部分もありますけども、6.3mmのほうが端子の品質やアダプタの影響か、かなり良い印象です。
    ベースはNOSのほうがキレがあって、ここまで聴いた感じだと意外にもSENNHEISERと相性が良いように感じられます。
    管楽器の奏者の呼吸などもしっかり聞き取れて、音楽を聴くにはそういうのは不要とはいえ、ヘッドホンはモニターという要素もあるのでそうしたニーズにもしっかり使えるのは助かります。
    ちなみに残留ノイズやPC由来のノイズというのはほぼ聞き取れず、そのあたりは意外と(失礼)しっかりしています。
    なおパソコン側の出力はデフォルトだと32bitが選ばれてることが多いですが、24bitのほうが安定するらしいのでそのようにroon等設定変更して使っています。

    NOSとOSですが、海外の計測事例を見る限り、OSのほうが良いはずですが、実際に聴いた印象としては意外にもNOSのほうが濁りがない感じがして良好なことが多いです。
    低域の音階もNOSのほうが明瞭で、OSの場合には若干音のエッジにザラッとした感じがのることがあります。
    わざわざボリュームと同じ大きさのダイヤルまで用意されていて簡単に切り替えられるので、音源で切り替えても良いでしょう。

    ANANDAに関しては以前入手したヘッドホン側が2.5mmのをプラグ交換したものを当初は使っていましたが、ANANDA(といっても前期モデル)純正
    の6.3mmに交換したらこちらのほうが音がぼやけなくて良いようです。
    HIFIMANのケーブルはやや頼りない部分がありますし、せっかくならXLR 4pinにしたほうが良さそうではあります。

    またヒューズをLittelfuseにした件も前述しましたが、音が明らかに硬調に変化しました。
    本当はオーディオ用のがあるともっと変わるかもしれず、特徴を活かすならISOCLEAN、少しカッチリさせたいならFURUTECHが良さそうです。
    ただFURUTECHはもう20mmで1Aのがなかなか見当たらないと思いますが…。

    RCA出力もスピーカー経由で試しました。
    他のDACに比べて若干高めの出力で、やや大雑把な感はあるが予想外に十分実用になるものです。
    こちらでもNOSのほうがモヤがかからなくて良いですが、あえて言えば空間表現がやや雑で高域にややざらつきがあります。
    クロックやDDCを投入したMark Levinson No.360Lはやはりシルキーで空間が広がる部分では勝りますが、そこに対等とは言わないまでもある程度ついていけるならそこそこ廉価な複合機としては十分でしょう。

    同じR-2RのDENAFRIPS ARES IIとも比較しましたが、DENAFRIPSは同じR2Rでもかなり繊細な描写です。
    ただ録音の良い室内楽などだとやはり空間描写が多少粗く、そこがMark Levinson No.360Lとの差が大きくなるのはEF400と同様でした。
    そういう意味ではEF400はUSB接続のみで何の工夫もされてないことを考えたら案外健闘していると言えるでしょう。
    他はDELAからDLNA経由で、EF400はroon出しだったので、そこの良さが出てるのかもしれないですけども。

    全体としてはボリュームのギャングエラー以外は満点クラスの出来に個人的には感じました。
    どことなく危うさがあるのがHIFIMANではありますけど、最近の中華系メーカーの成長とやる気はなかなか侮れないなと思った次第です。

    Filed under: Audio
    2024/03/30 12:00 pm | No Comments
  • 293月

    前回、ネットワークハブに追加したPanasonicのSFPモジュール「PN54022」が思った以上に良好だったのでもうひとつ追加してみました。

    今回はPN54021KでKが付いているところからするとPN54022より新しいのかな?
    2013年9月2日発売で、定格としては動作温度が50℃というのが違っています。
    PN54022のほうは発売日が見当たりませんでしたが、こっちも比較的新しいとは思われます。

    今回もアライドテレシスからの交換で、PC系のハブのほうに今回のPN54021Kを装着してSFPモジュールがPanasonicで統一されました。
    1000BASE-SXよりはLXのほうが本当は高性能なのでしょうけど、ルータとハブ間はメタルのみですし、そうなるとむしろ10GBASE-Tとか高速化のほうがPC,NAS周りとしては嬉しいかも。

    話を戻してあくまでオーディオ系として官能評価してみると、やはり楽器の音色が生々しくなったようです。
    EMIチェッカー近づけるとノイズは結構出ていてアライドテレシスとさほど変わらないようにも思えるのですが、それでもなんらかの効果があるのでしょう。
    本来は通信速度確保のためにでしょうけれど、SFPモジュールからのノイズの影響がメタル変換に乗らない工夫がされている成果が出ているのかな?
    どことなく余韻がキレイで、S/Nというよりも余韻の輪郭が明瞭という印象でハープでその違いがいちばんわかりやすいように感じられました。
    双方を交換することで前回よりも空間再現がさらに良くなっていて音像はややタイトな方向に変化しました。

    速度としては片方がアライドテレシスの時とさほど変わらずですが、長時間使ってる感じでの速度低下はむしろアライドテレシスのほうが起こりづらかったかもしれません。
    どちらかといえばPN54022のほうにしておいたほうが安定度は高そうです。
    あとはもうハブ自体の見直しくらいですけど、結局はパソコン周辺機器だからなぁという気持ちは未だに拭えておらず、そうなると前述のように速度向上のほうが嬉しいです。
    ただまだハブも2.5gや10g対応のものは高いですし、ギガビットで行く間は今のままでも良いのかなと思いつつ、リニア電源のハブを眺めたりはしています。

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    2024/03/29 12:00 pm | No Comments
  • 253月

    qdcのイヤホン「3SH SE」を入手してみました。

    qdcは独自の2pin端子なのでこれまで縁がなかったのですが、偶然、その前にLuminox Audio Kilowatt Jet Black 2.5mmのqdcコネクタのを入手していたので、せっかくだし試してみたいなという本末顛倒な理由がきっかけでした。
    有名なのはneptuneやuranusあたりですけど、せっかくなら多BAのが良さそうなのでまだまだ上位モデルはあるものの、3BAというやや珍しい構成の本機を選んだ次第です。

    マイカのプレートがキレイというのももうひとつの理由ですし、装着感が良いという評価も決め手になりました。
    低域はやや薄めでAndromedaに似ているなんて評判も見かけていましたし。

    まずは純正ケーブル、イヤーピースのまま聴いてみると、評判より低域は出ていて逆に上の伸びがやや少なめに感じるくらいです。
    最初は動作確認なのでHP-A8でまず試したからアンプ側の性格が乗ったのもあるのかもしれません。
    ただ、女性ボーカルが刺さらないところを狙ってありますし、カナルとは思えないほどの広がりがあって想像以上に好印象でのスタートでした。

    次はケーブルをLuminox Audio Kilowatt Jet Black 2.5mmに変更してDAPに移動です。
    セパレーションはやっぱり良くなりますし高域も伸びますが、若干クセが強まる感じもあります。
    純正でうまくバランスが取られている感もありましたけど、あえてここはイヤーピースで調整していきました。
    最近お気に入りのUnique Melodyをまずは試しましたが、さらに空間は広がるものの、傾向としてはさらにそこを強調し過ぎてしまいます。
    Sednaあたりが定番のようで、これは低域を厚めにしてくれます。
    ただうちではDAPやリケーブルとの相性もあってか、最終的にSpinFit W1が余計な付加が少なくてベストでした。

    初代Maverickあたりと比較するとやはり高域には独特のクセがあるようですけども、それがこのイヤホンの魅力にもつながっています。
    ハウジングで響きが乗らないという方向性は維持しつつ、よりリスニング寄りに楽しむような感じに仕上げてあるようです。
    音質とか音傾向という以前に、他のイヤホンで聴いているのとはどこか違っていて、表現が難しいですがなんともいえない穏やかさをもたらしてくれます。
    長く聴いているとなんだか浄化されるような独特な雰囲気のサウンドに没入できるイヤホンで、特に夜、このイヤホンを手に取ってピアノ曲を聴く機会がとても増えたのが印象的です。
    音傾向としても爽快感があるので気分良く聴けますし、女性ボーカルの透明感のようなところもうまく引き出してくれると思います。

    我が家のイヤホンもだいぶ新旧交代(もっと新しい機種もたくさん出てますが)が進んでいたので、多少整理が必要な時期かな。
    今さらですが中華勢の強さが目立つ感じの構成になってきつつある状況です。

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    2024/03/25 12:00 pm | No Comments
  • 213月

    他のヘッドホンのイヤーパッド交換が音の面でも装着感の面でも良好だったので、まだあまり傷んでいないHIFIMAN ANANDAも交換してみることにしました。
    できれば純正に近い合成皮革とメッシュクロスを併用したものが良いかなぁと思いましたが、お値段と納期等を考えて全面プロテインレザーのものをチョイス。

    純正の痛みがかなり早いのは経験上良くわかっていましたし、どちらかというと安いものをどんどん交換して消耗品と考えたほうが良いのかなと。
    装着時の精度は多少心配しましたが、全く問題なくむしろ純正よりしっかり固定できたくらいです。

    ちなみにEdition X V2の時にも書きましたが、同じ楕円形のでもイヤーパッド側にメッシュが付いているものと、今回のANANDAのようにヘッドホン本体側にメッシュが付いていてイヤーパッドは「ただのドーナッツ」の2パターンがあります。
    商品写真で大抵確認できますが、他にも固定部分の爪の数など、結構いろんなバージョンがあるのでそこは良く調べておいたほうが良いかと思います。

    さて肝心の音ですけど、明らかに低域が出るようになりました。
    耳にあたる部分がメッシュクロスからプロテインレザーに変わったからなのか、音漏れが減った感じもします。
    聴いた感じとしてはなんだかそもそもの音圧が上がって能率が良くなったような印象すら受けます。
    その分、空間的な広がりは多少減りましたが、これまでが開放型過ぎるようなところがありましたから、音に集中できる感じになったと捉えています。

    また、左右のバランスが良くなっていて、そこは装着時のフィット感が向上して装着のちょっとしたズレによる左右のムラが出づらくなったのでしょう。
    とにかくネガティブな部分はほぼなく、モニター用途にも使いやすくなりましたし、個人的には交換して大正解でした。
    今回に限らずどのヘッドホンでも、少なくとも傷んでいるのを我慢して使うよりは、お安い互換品でもさっさと交換したほうが精神衛生上だけでもうんと良いということが分かりました。
    将来までもイヤーパッドが供給され続けるかは機種にもよるでしょうけど、供給されなくなったら交換できなくなるわけですし、その意味でも早めの交換は良い方策じゃないかなと思った次第です。

    Filed under: Audio
    2024/03/21 12:00 pm | No Comments