• 0410月

    なんとなく思い立ったので自分用メモも兼ねて、愛聴盤と今年買ったレコードで気に入ったものを列記してみようかと。

    新たに購入したといっても中古がほとんどで、新品というと藤原さくらさんのアルバムやクーポン消費で買った「Come away with me」くらいのものです。

    AIRPORTはデジタル音源ほど音圧高くなくて良好でした。
    ちょっと前に比べると最近の盤も質が安定した気もしますが、アーティストが主たるメディアとしてデジタルで制作したのであれば、やっぱりデジタルで良いよね、というのが本音です。

    スーパーアナログは安定した名盤揃いなので、お値段さえ折り合いがつけば入手しています。
    それでも他の中古に比べればやっぱりそれなりにするので、通常盤で気に入ってるものからチョイスする感じでしょうか。
    スーパーアナログと同じプレスで出たものも多いDAMも欲しいと思って入手はするのですけど、実は意外に聴かないことが多めです。

    また今年は一気にジャズを聴くようになったのが個人的には大きな変化です。
    きっかけはオープンリールでMAL WALDRONのLEFT ALONEを聴いてからで、スピーカーがROKSANになったり、その前にアンプがKRELLに変わったのも大きいのかもしれません。

    その後は定番的な名盤を主体に入手していますが、ブルーノートジャズゴールデンディスクという、いわゆるベスト盤が初心者にとってはチョイスの参考になったりしました。
    音はあまり良くはないのですけどね。

    オーディオ界隈でも定番の「Art Pepper meets Rhythm Section」は比較のために何枚か入手しました。
    最初はイコライジングカーブ検証をやってみようというのがきっかけだったのですが、検証自体はまだちゃんとやれていません。
    まぁ、それぞれに良さがあるように思いますが、waxtimeがいちばん聴かないのは反っているからなのか、自分でも良く分かりません。
    結局は復刻ならばデジタルで良いっていう思いが私の中では強いのもあるのでしょう。
    OJCも試してみて十分に良い気がしますけど、お値段も意外に高いのであまり手を出してない状況です。

    復刻系の中ではSpeakers Cornerはわりと好みのようで、ジャズ以外にもクラシックの復刻も多いのが助かります。
    スッペ序曲集あたりは結構気に入っています。

    不思議とオーディオファイル御用達みたいなディスクは意外と聴かない傾向のようで、TELARCだったりカンターテドミノだったりは自分にはあまりはまらないみたいです。
    逆に良く聴くところでいうとクラシックだとこんなあたりでしょうか。

    ポリーニ前奏曲集独盤
    ルービンシュタインスケルツォ独盤
    ベームモーツァルト40,41独盤
    ベーム田園独盤

    ケルテスの新世界も定番で、ウィーンフィルのほうが有名ですけど意外とロンドンのほうも好みでたまに聴いてます。
    これもいろんなバージョンを比べてみようと思いつつ、結局普通に聴いちゃうことが多いです。

    今年に絞らず、ずっと愛聴している定番ならぬ「定盤」というとこんなところです。(もっとありますけど、すぐ思いつく範囲で。)

    ロッシーニ 弦楽ソナタ
    CASIOPEA DOWN UPBEAT
    ADVENTURES
    TRUTH
    Out Of The Shadows
    三年坂

    全般にボーカルはレコードであまり聴かなくなってることに気づきました。
    理由は自分でも良く分かっていませんが、DAPで聴くことが多いからかな?

    皆さん同じなのかは良く分かりませんが、昔からの習慣でレコードは基本的に片面は止めずに最初からずっと聴くことがほとんどです。
    途中で止めたり特定の曲を再生するのは途中で急な用事ができた時や、カートリッジ交換直後などのラテラル調整で仕方なくという場合以外ではほぼないんですよね。
    それだけに他の音源よりも、初聴きのものでもすぐ諦めずにじっくり挑戦しやすい傾向があって、新たなジャンルやアーティストを聴いてみることにチャレンジするきっかけになることが多いように思います。

    レコードは敷居が高い、良い音を出すのにはコストがかかるとおっしゃる方も多いかと思いますが、どちらも中古なら一部プレミアを除けばまだまだ安いですし、いろんな盤に挑戦してみるのが自分には合っていると感じています。

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    2023/10/04 12:30 pm | 愛聴盤と買ったレコード2023 はコメントを受け付けていません
  • 189月

    池田綾子さんがデビュー20周年となるアニバーサリーアルバム「HIKARI」を10/26にリリースされるそうで。

    私も早速予約しておきました。
    お店によって特典は異なるようですが、そこまで大きな差はないでしょう。
    Amazonは相変わらずメガジャケが好きなようですね。

    ■Sony Music Shop ・・・ オリジナルポストカード(Sony Music Shop Ver.)
    ■楽天ブックス ・・・ オリジナルL版ブロマイド
    ■Amazon.co.jp ・・・ メガジャケ
    ■セブンネットショッピング ・・・ オリジナルミニスマホスタンドキーホルダー
    ■池田綾子応援店 ・・・ オリジナルポストカード(応援店Ver.)

    収録曲は以下の14曲だそうで、CDでリリースしづらい時期になかなか充実の内容ではないかと。

    01 ヒカリノイト
    02 風の声に耳を澄ませて
    03 Camp in the moon
    04 星空サンクチュアリ
    05 こころのかたち
    06 扉の樹の下で
    07 明日への手紙 feat. CHORO CLUB
    08 白衣のひと
    09 アナタノコトバ
    10 ありがとうの星
    11 夢の途中で(with Piano Version)
    12 星降る森(with Piano Version)
    13 こころたび(with Piano Version)
    14 ヒカリノイト(with Piano Version)

    そういえばずっと「ななつ星」の車内販売(一時期は公式通販もしていた)のみのCDを探しているんですけど、ぜんぜん見つからないんですよねぇ。
    楽曲としてはこのアルバムや以前のものに収録されているものも多いんですけど、アレンジが違うものもあるのかな?(そのあたりの情報もイマイチ良く分かりません。)

    前作の「風を紡ぐ」も愛聴盤になっていて、それ以前のものと比べるとだいぶ音質面でも良くなったように思います。
    今回もBlu-Spec CD2仕様です。
    すでにコンサートツアーも始まっているようですし、詳細は特設サイトなどをご覧ください。

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    2022/09/18 1:00 pm | 池田綾子 – HIKARI はコメントを受け付けていません
  • 167月

    なんとなく個人的にオススメな音源を紹介してみたくなったので書いてみます。
    これまでもすでに何度か書いていますし、女性ボーカルとかもDAP主体にそこそこ聴くのですが、今回は作品としても音質面でもリファレンス音源的に使うものを主体に。
    まぁ最近入手したディスクの紹介も兼ねますけどね。

    我が家にグランドピアノがあるから、ということもあるのでしょうけれど、ピアノ系のディスクはどうしても多くなりがちです。
    音源ではないですけど、気に入った曲は楽譜を手に入れることも多いです。
    紗羅はリラックスできる演奏が好きなので、最近だとLukas GeniusasのEtudesが近年の演奏傾向を反映した印象でオススメです。

    私はガツンと来る感じも好きなので、上にあげたポリーニのポロネーズ集はレコードでも独盤2枚、国内盤1枚といった具合で良く聴いています。
    ポリーニでもハイレゾ音源の「Chopin Late Works」はまた少し違った風合いになっていて、こちらも良く聴くもののひとつです。

    ピアノの流れでいきますと、ブレンデルを聴くことも多い感じです。
    LP時代のものからラトルとのピアノ協奏曲といったCD期のものまで、それぞれの魅力があって楽しいです。
    これはピアノに限りませんが、ある曲にハマるといろんな演奏家の同曲を聴き比べることも多いですね。
    解釈の違いもありますし、楽器や指揮者、ホールや録音が異なっていて、なるほど!と思うこともしばしばです。
    バックハウスはベーゼンドルファーを愛用されていることで有名ですし、珍しいところではバレンボイムの「On My New Piano」のように独自の平行弦を使ったオリジナルのピアノまで、それだけでも奥が深いものです。
    平行弦といえばフォルテピアノを用いた七條恵子さんのサティもフォルテピアノの魅力や場の雰囲気を体感できる一枚です。

    もう少し編成の大きなものですと、ロッシーニの弦楽ソナタがかなりお気に入りです。
    一般的にはサルヴァトーレ・アッカルドが名盤として有名ですが、私が愛聴しているのはカメラータが録音したベルリン弦楽合奏団のほうです。
    この音源、ビクターがMCカートリッジを発売する際のキャンペーン用として録音したようで、そのレコードも持っていますし、そのおかげでコストや時間も(当時にしても)じゅうぶん確保できたみたいです。
    ちなみにそのベルリン弦楽合奏団でチェロを演奏されているイェルク・バウマン氏の無伴奏チェロ・ソナタも知名度は低いですけど、愛聴の一枚です。

    交響曲だと最近手に入れたばかりのテオドール・クルレンツィス指揮の悲愴もなかなか面白い演奏です。
    楽章が進むにつれてやや行き過ぎ感もないとは言えませんし、演奏の傾向は別にしてアンセルメのようなレコード芸術的な要素もありますけど、それも含めて楽しめる作品になっていると思います。
    LPで集めがちなので、どうしても古き良き名盤が主体になってしまう傾向ではあるのですが、その点を差し引いてもボールトの作品群はかなり好みです。
    有名な惑星もそうですし、ブラームスの交響曲、威風堂々など、ダイナミックな演奏は気分転換したい時に最高です。

    もう少し最近のものですと、リサ・バティアシュヴィリとバレンボイムのチャイコフスキー ヴァイオリン協奏曲も良く聴いています。
    バレンボイムは奥様だったデュ・プレとの競演など、指揮者として愛聴することも多くて、むしろピアニスト単体で聴くことのほうが少ないくらいかも。
    ヴァイオリンというと定番のヒラリー・ハーンさんも某所で聴かせてもらったパガニーニのヴァイオリン協奏曲がとても深いもので、これぞオーディオの醍醐味だなぁと感じたのが記憶に新しいです。
    私自身もその前からこの盤は持っていたのですが、正直あまり感動するところはなかったですし、今もあの感じではまだまだ鳴ってくれていません。
    ゲルギエフ指揮のラフマニノフ ピアノ協奏曲辺りはそこそこ満足できるレベルになってくれましたし、ドラマチックな演奏なので、くるみ割り人形も含めて愛聴している指揮者のおひとりです。

    ちょっとクラシックに偏った感がありますから、ここらでフュージョン系も。
    マーカス・ミラーも最近のお気に入りでして、オーディオ的にはM2が有名でしょうか。
    個人的にはSilver Rainを聴く機会が多いかな。
    Dave GrusinもOut of the ShadowやDiscovered Again!などが好きですし、こちらはレコードで楽しむことが多いですね。
    元々はクラシックが主体ではあるのですけど、ジャズやポップスなどもあまり先入観をもたずに聴いてみて、気に入ったらリピートしています。
    録音が良いから聴くという側面もゼロではないですが、どちらかというとその楽曲やアルバムのコンセプトが自分にピッタリ来たものがお気に入りになることが多いかな。

    あえてもうちょっとオーディオチェック的な要素の色濃いディスクも挙げてみると「AYA AUTEHNTIC AUDIO CHECK」でしょうか。
    楽曲主体でいろんな風合いの曲が多いですし、トラックの若いほうから低域〜高域のチェックに向いたような並びになっている部分がちょっと面白いところです。
    そういう意味ではAccuphase: Special Sound Selectionのわりと初期の盤(2の出番が多め)も動作チェック的に使うことがあります。

    昔はこういう音源との出会いというと圧倒的にFM放送が多かったのですが、最近だとストリーミングでしょうか。
    ハイレゾ音源など気軽に試聴してみる機会は増えたのですが、やっぱり自分でフィルタリングしちゃう部分はあるようにも思います。
    なるべく雑食に幅広くとは思っていますけど、そもそも年齢的に視野(聴覚?)が狭くなっているでしょうし、時間が許す範囲でまだまだいろんな音楽を聴いてみたいですね。

    最後に蛇足ですが、とても良い作品なのだけど入手困難なディスクというのも増えてきました。
    ここまで紹介したものにもそういうものが結構ありますし、ほかにもデビッド・ラッセルのタレガ全集とか、Ensemble Les Adieuxのウェーバーのクラリネット五重奏曲などなど…。
    そういうところも含めて、出会いを大切にしていきたいなと思っています。

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    2020/07/16 3:30 pm | 個人的オススメ音源いろいろ はコメントを受け付けていません
  • 304月

    さだまさしさんのが2年ぶりとなるオリジナルアルバム「存在理由~Raison d’être~」を5/20にリリースされるそうで。

    収録楽曲が以下の通りとのこと。

    さだまさしの名によるワルツ
    銀河鉄道の夜
    残したい花について
    存在理由~Raison d’être~
    桜紅葉
    奇跡の人
    ペンギン皆きょうだい2020
    たとえば (TBS「クリスマスの約束2007」 With 小田和正)
    心かさねて~長崎の空から~
    おかあさんへ
    漂流
    柊の花
    ひと粒の麦~Moment~

    グレープからの通算だと46枚目だそうで、いやはやたくさん出たものですね。
    最近はライブがやりづらい世の中ですし、そういう意味ではアルバムを出すことに集中できる時期なのかもしれません。
    今回はだいぶバリエーションに富んだ内容となっていて、セルフカバーや童謡など、多彩な楽曲で構成されているようです。

    ちょっとだけ気になるのは通常盤のお値段が初期のCD並みの価格になっているところでしょうか。
    DVDなどが付属しないので定価販売ということになりますが、最近ではハイレゾ配信もあるでしょうし、なかなか枚数を読めないという側面もあるのでしょうか。
    ぶっちゃけ、ビクターに移籍してからの作品はあまり聴かなくなっているところがあるので、今回は少し悩むかも。
    昔も何度か聴かなくなった時期があったりしつつ、また戻ってきたりしていますし、そんな感じで緩く楽しく聴ければ良いのかなと思ったりしています。

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    2020/04/30 12:00 pm | 存在理由~Raison d’être~ はコメントを受け付けていません
  • 153月

    ACOUSTIC REVIVEレーベルからフォルテピアノのCD2作品が4/10に発売予定だそうで。
    先日のリアリティ・エンハンサーをお借りした際に、特別に送っていただきました。

    第5弾、第6弾となる今作はいずれもオランダのドープスヘジンデ教会にて録音されたものです。
    ドープスヘジンデ教会というと児玉麻里さんですとか、オーディオマニアにも馴染み深いクラシック作品が多数収録されている場所でもあります。
    2作品同時とはいっても七條恵子氏のサティは1871年製エラール、そして川口成彦氏のショパンは1842年製造のプレイエルと、それぞれに最適なフォルテピアノを割り当てているあたりはさすがのこだわりようです。

    まずは第5弾となる七條恵子さんのサティから聴いてみました。
    リアリティ・エンハンサー導入の成果も大いにありますが、まるでレコードを聴いてるようなリラックスした空間に包まれるのは教会の豊かな響きをきちんと収録してあるからでしょう。

    おそらく調律も大変なピアノだと思いますが、オランダのドープスヘジンデ教会の空気をそのままに伝えてくれます。
    サティのすこしエキセントリックな旋律もここでは心を穏やかにしてくれ、とても豊かで包容力のある音色にリラックスできます。
    フォルテピアノというと古典楽器然りとした、高域寄りのペコペコした感触のサウンドをついつい思い浮かべてしまいがちですし、実際そういう音の音源が多いのですけれども、ここでは本来の豊かな音色を見事に再現されています。
    むしろ平行弦による濁りのない美しい響きが印象的で、音が指を離れて空間に解き放たれていくさまが美しく再現されていきます。
    派手な装飾はないけれど、一音一音まで神経が研ぎ澄まされていて、それでいてくつろぎのひとときを与えてくれます。

    解説の中でカメラの焦点を合わせているような感覚と奏者の七條氏が書かれていますが、まさにそのようなシャープな旋律と豊かにゆっくり解けていくような余韻がとても美しいです。
    録音もさることながら、七條恵子さんの演奏もとても素晴らしいもので、エラールの旨味をしっかり引き出すのはやはりフォルテピアノの名手ならではの手練れの技と感じました。

    川口成彦さんのほうはショパンが愛用していたと言われるプレイエルで、こちらのほうがいわゆるフォルテピアノが思い浮かびやすい音色かもしれません。
    それでも普通の録音よりずっと豊かで自然な響きに満ち溢れていて、低域の音量という意味では現代のピアノなのだろうと思いますが、どこまでも澄み渡る余韻はやはり平行弦ならではのものです。
    奏者にとってはペダルワークでカバーできない部分もあるのでしょうし、大変なんだろうなぁと感じます。

    せっかくなのでツマにも聴かせよう、DAPでも聴いてみようとリッピングしてパソコン周りやイヤホンでも聴いてみたのですが、正直これはかなりオーディオマニアも唸らせるくらいに再生は難しい部類のソフトかもしれません。
    幸い、リアリティ・エンハンサーのテストも兼ねて試聴に使わせていただいたおかげもあり、徐々にその再現性が高まっていく様子を確認することができました。
    もちろん機材を入れただけではダメで、セッティングを追い込むことで教会や演奏時の空気感すら感じ取れるようになるあたりは奥の深さを感じさせます。
    とりわけ空間把握の再現にあたっては単に高級な機材では上手く再現できない場面が結構出てくるかも。
    そこも含めて、真のフォルテピアノをオーディオルームに再現してみたい方にはかなりオススメのディスクです。
    もちろん演奏も類稀なるフォルテピアニストお二方の作品ですので、その点だけでも素晴らしい音楽作品だと感じた次第です。

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    2020/03/15 4:00 pm | ACOUSTIC REVIVEレーベルのフォルテピアノ2作品 はコメントを受け付けていません
  • 1512月

    音楽之友社が1963年から続けている「レコード・アカデミー賞」で、ACOUSTIC REVIVEレーベルからリリースされている佐藤俊介さんの「J.S.バッハ/無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ全曲」が大賞銀賞に選ばれたそうで。

    ちなみに大賞はクレアシオンからリリースの古典四重奏団の「ショスタコーヴィチ/弦楽四重奏曲全集」、大賞銅賞にはグラモフォンのネルソンス指揮ウィーン・フィルの「ベートーヴェン/交響曲全集」が選出されています。
    いずれも複数枚のものが多いのも印象的ですが、基本的には大手のミュージックレーベルが多いわけで、その中でオーディオブランドのディスクが選ばれるというのはちょっと珍しい(というよりもスゴい)かなと。
    いろんなところから「高音質」を謳ったディスクというのはいっぱい出ていますが、言い方はちょっと悪いかもしれませんが「内容」で選ばれるというのは稀有なことかなと感じます。
    もちろん佐藤俊介氏はもともと素晴らしい実績をお持ちの方ですし、オランダ・ハーレルム教会という場所とオランダ・バッハ協会管弦楽団の音楽監督に就任されたことなどが融合して生まれた作品だとは思いますが。

    ちなみに第1回は1963年、昭和44年で、当時の大賞にはブリテンの「戦争レクイエム」が選ばれていますし、第2回はクナッパーツブッシュ指揮の「パルジファル」など、今から見直してみても良作がいろいろ見つかりそうです。
    今年の授賞のなかには久石譲氏が指揮した「ベートーヴェン/交響曲全集」などもあったりして、そんなことまでやってたとは!(失礼)と驚いたりもしました。

    音楽之友社というとオーディオマニアはどうしてもstereo誌のイメージが強いですけど、レコード芸術のほうが歴史も古いわけですよね。
    大学の時の恩師がよくレコ芸を買いに街まで出る時に私を車で送ってくれていたのを思い出します。
    田舎では雑誌の発売日が遅れるわけですが、レコード店(CDショップ)だと発売日に入荷するところがあったんでしょうね。
    今でも時折、近況報告させてもらったりしていますけど、今度、レコ芸の話でも懐かしくしてみようかなと思ったりしたニュースでありました。

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    2019/12/15 3:00 pm | レコード・アカデミー賞2019 はコメントを受け付けていません