• 1710月

    最近はデジカメもEOS 5Dのように、かなり低価格で35mmフルサイズCCDを
    搭載した機種が出てきて、銀塩を追い越したのではないか、というようなことも、
    良く言われるようになりました。

    確かにデジカメの画像はシャープで、解像度の面では一見、銀塩を凌駕した
    印象もありますね。

    ただ、アナログ的なものとはいえ、低感度の35㎜リバーサルフィルムだと、
    2000万画素程度の解像度があるそうで、まだまだ同等程度といったところ
    でしょうか。

    ちなみに人間の眼は視力1.0の人で、30cm離れた印刷物を約300dpiで
    分解できるとのこと。
    http://www.pit-japan.com/ws30/a_d.html

    800万画素クラスだと、長いほうが3500pixelくらいですから、約30cm
    程度までなら、大きくしても人間にはアラが分からないってことになりそうです。
    ということは、ちょうどA4サイズ程度ですね。

    まぁ大きくプリントすればするほど、離れてみることになるでしょうし、
    Photoshopなどで補間処理をして拡大しておけば、もう少し大きくても
    大丈夫なのかもしれません。

    ただ、Photoshopはバイキュービック法ですから、それほど高度な補間は
    期待できません。
    より高度なものなら、waveletやLanczos3などのアルゴリズムを使った
    拡大ツールを使ったほうが良いでしょう。
    代表的なものだと、Windowsでは「藤 -Resizer-」あたりでしょうか。

    そして、まだまだデジタルカメラが銀塩に決定的に負けているのが
    ラチチュード(ダイナミックレンジ)です。
    デジカメはまだまだ白飛びや黒つぶれしやすいですからね。

    コニカミノルタによれば、人間の眼を10 とすると、銀塩で5、CCDは
    2程度しかないんだそうです。
    http://konicaminolta.jp/entertainment/dihow/came/came_n13.html

    また、一般に使用されている画像形式がJPEGだというのも、それをさらに
    悪条件にしてます。
    JPEGはRGB各8bit=256階調までしか表現できないわけで、
    CCD自体は12bit近くの階調を表現できる能力があるんですけどねぇ。

    RAWを使ってうまく現像するか、適正露出を心がければ、なんとかなる
    レベルではあるとは思いますが。

    Photoshopに装備されてる「32bit HDR」のような処理をデジカメ側で
    やれるようになったりすれば、もっとダイナミックレンジを拡張できる可能性は
    あります。

    いずれにせよ、デジカメは進化途中なわけで、もうすぐ銀塩を捉える
    「すぐそこ」まで来てるのは確かですね。
    お互いの良さを活かして、使い分けていけると良いなぁと思います。

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    Filed under: Photo
    2005/10/17 6:54 pm | 2 Comments

2 Responses

WP_Lime_Slice
  • rUi Says:

    こんばんは、Macbsさん。
    (._.)φ勉強になりますっ!!
    デジカメは進化中…、そして
    銀塩と手をつないでいって
    欲しいと思います。
    光と影の魔法箱。
    いつまでも大事にしたいです。

  • MacBS Says:

    rUiさん、コメントありがとうございます。

    一応、会社の関係で、そういう講座を受講したもので、聞きかじりみたいなものです。

    あと、これでも画像処理が本業ですし。(^^;
    顕微鏡や医療現場などでは8bitでは足りず、16bit(実質的な性能は12bit程度)のデータを使うことがほとんどなんですよ。

    アナログレコードとCDと同じようなもので、それぞれの良さを活かしつつ、文化が形成されていくと良いですね。