• 175月

    Twitterでもちらっと書きましたが、お昼休みに、いつものように
    カメラ店巡りをしていると、ジャンクコーナーになんとも不似合いな
    カメラを発見しました。
    それがこのニコンのレンジファインダー機「Nikon S2」です。

    実画像サイズ 640 x 432 ( 67 kB )
    Exif 情報
    モデル名 NIKON D70
    ISO 感度 / 露出補正値 1000 / 0.0
    露出時間/絞り 1/30 秒 / F 2.8
    露出補正値 0.0
    焦点距離 (35mm 換算) 50.0 mm (75 mm)
    全 Exif 情報表示…


    磨いたのでずいぶんきれいになりましたが、最初はかなりサビや
    汚れが目立っていました。
    きっと、ずっと押し入れの中にでも放置されていたんでしょうね。

    とりあえずお店でシャッターを切ってみると、特に問題ありません。
    距離連動計もほぼ正常な値を示してる様子。
    レンズは拭き傷がかなり盛大にあるものの、前玉ですから、
    あまり影響はないでしょう。

    で、買ってきて会社で見てみると、やっぱり不具合がありました!(笑)
    なんと、撮り終わった後にフィルムを巻き戻しモードに切り替える
    レバーが固着しています。
    このままだと、撮り終わってもフィルムを巻き戻せないわけですね。(^^;

    まぁ、いざとなればダークバッグの中で戻すということも可能ですが、
    せっかく近所にニコンサロンがあるので、持って行ってみてもらう
    ことにしました。

    すると、かなり強力にさび付いてる様子で、動きそうにない、との
    お返事。
    一応、少しだけ注油しておいてくださったので、それでしばらく
    放置してから、動かしてみると良いでしょう、とのアドバイスを
    いただきました。

    で、会社に戻って、さらにギコギコと半ば無理矢理回すと、
    ほんの少しですが、動き始めました。
    根気強く回していると、最終的に完動するようになりました!
    まぁ、おかげで指にはマメができちゃいましたけどね。(笑)

    レンズのほうも中玉に少し汚れがあったので、分解清掃して、
    これでほぼ完成です。
    いやぁ、こんなすごいカメラがゲットできるとは思ってもいなかったので
    うれしい限りです。

    あとはラバーフードくらいは付けてあげたいですね。
    今度、探してみようと思います。


    ETSUMI エツミ ラバーフード 40.5mm用(E-131)

    (5/17 21:35追記)
    ---
    Twitterでヒントのところに書いたように、このカメラ、岡本真夜さんのアルバム
    「Smile」のジャケットに登場するんですよね。

    B00005GFDY Smile
    岡本真夜 十川知司
    徳間ジャパンコミュニケーションズ 1997-03-05

    by G-Tools

    あの頃はそれとは気づかなかったですけど。
    ちなみに、真夜さんもカメラ好きで、ポラロイドとか銀塩EOSなどを愛用されてる
    みたいで、オフコースのトリビュートアルバムのジャケットの撮影は、彼女の手に
    よるものです。

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    Filed under: OurCamera
    2007/05/17 8:55 pm | 8 Comments

8 Responses

WP_Lime_Slice
  • shigechan Says:

    MacBSさん、今晩は。

    これは良い買い物でしたね、おめでとうございます。中途半端に電気仕掛けの
    機種よりも100倍くらい楽しめそうで、羨ましいですよ(^^)
    操作にも特に違和感のない機種でしょうし、お散歩カメラの決定版でしょうか。
    是非、作例も宜しくです。

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    見つけた時はかなり興奮しました。
    おまけにジャンク度合いが低いんですから、びっくりでした。
    そこのお店は結構穴場なのですよ。えへへ。

    うちではオリンパスシックスの次に古いカメラになります。
    そう考えると、非常に完成度の高いカメラだと感じます。

    ちなみに、ニコンにオーバーホールに出すとすると
    5万円くらいとのことでした。
    できればそのままで完動してほしいところですが。(^^;

    操作、contaxにそっくりですね。
    あと、ピントダイヤルがあるあたりはSX-70にも似てます。

    早速、フィルムを入れましたので、明日から持って歩く予定です。

  • ibukuro Says:

    うわあ、これはまた、すごいものを見つけましたね!
    こんなジャンク見つけてみたものです…ううう、銀座ですか?
    問題はなかなかなおす勇気が出ないこと。いかんせん、構造わかる人でないと壊してしまいそうで。

  • warabie Says:

    お早うございます、お邪魔致します。

    >ニコンにオーバーホールに出すとすると5万円くらい

    御値段はともかく(?!)50年代に販売されたカメラの
    オーバーホールが今でも可能だという事実が凄過ぎます。

    S3やSPが復刻された実績とともに、今なおノウハウが残っている、というところなのでしょうか。

  • MacBS Says:

    ibukuroさん、コメントありがとうございます。

    ほんとに「すごいもの」ですよね。
    まぁ、SPとは違いますから、思ったほど高くはありませんけど。

    生産台数も多くないですし、元々頑丈なカメラなので
    ジャンクというのは希少なんだと思います。

    修理については、高くてもよければ、かなり詳しい本が出ています。
    また、今回はニコンサロンの方に相談させてもらったので、
    気分的にずいぶん楽でした。

    早速、今日から撮り歩いてますよ。

  • MacBS Says:

    warabieさん、コメントありがとうございます。

    製造元でオーバーホールできるというのは私も意外でした。
    ニコンのサポート体制の良さもあるのでしょうし、
    復刻で技術の継承がちゃんとおこなわれたおかげもあるでしょう。

    ちなみに、その時に来ていた別のお客さんは
    レンズのAi化を頼もうとして断られてました。
    もちろん、ちゃんと親切に別の修理会社を紹介してましたけれど。

  • matsumo Says:

    MacBSさん、こんにちわ

    「ニコンS2」をジャンクで入手されて、あまり手をかけずで完動品になりましたか! いや、実に「感動品」ですね!! ジャンクと言っても、私のジャンクカメラ購入上限の1000円と言うことはないとは思いますが、それでも、S2でジャンク品ですから、すごいと思います。それと、ニコンサロンの方、大したものですね。さび付いたものを、油で軟らかくするなんて、初めて知りました。

    レンズの方は、コシナから出ていたと思いますので(もしかしたら、もう生産終了かもしれませんが)、そちらを使うのもいいかもしれませんね。

  • MacBS Says:

    matsumoさん、コメントありがとうございます。

    修理は時間はかかりませんでしたが、おかげで
    指は水ぶくれだらけになって大変です。(^^;
    工具でやれば良いのでしょうが、そうすると、どうしても
    力を入れすぎてしまいますしね。

    でも、ちゃんと動いてくれたのは感動でしたよ。
    今日、とりあえず1本撮り終えましたので、明日にでも
    現像に出したいと思います。

    ニコンサロンの方のアドバイスは助かりました。
    まぁ、私もきっとCRC5-56あたりをぶっかけてたとは
    思いますけれど。(^^;

    レンズ、コシナのは一応、生産終了みたいです。
    MS-MODEからも出ていて魅力的ですが、いかんせん
    お値段がお高いです。

    S2はファインダーが50mm専用なので、今のレンズが
    そこそこの描写なら、それで十分ともいえます。

    前玉が傷だらけなので、とりあえずフードは買ってきましたが、
    付けてしまうと、ファインダーがケラレるのが難点です。