• 166月

    アイコールからレコード吸着スタビライザー「VACUUM DISC MATE IQ1300A」が9月に発売予定だそうで。

    昔、オーディオテクニカから出ていたディスクスタビライザー「AT666」や「AT665」などに似た感じの仕組みですが、ポンプをつなぐ場所がターンテーブルシート横ではなく、シートの上に載せたスタビライザーの上部というのが違いですね。
    横だとどうしても回転ムラが生じやすいでしょうし、スタビライザーとシートを一体化する役割も果たしてくれるのでしょう。
    AT665はセンター吸引式だったようですけど、これもスタビライザー経由ではなく、プレーヤーのスピンドルの上に被せて空気を抜く感じですね。

    ちなみにターンテーブルシートはマグネシウム製だそうで、オーディオテクニカのほうは型番で素材やポンプ(手動のも多い)が違った記憶がありますが、YAMAHAのYDS-1は真鍮だったようです。
    価格はIQ1300Aが70,000円だそうで、YDS-1が当時6万だったことを考えればそこそこ良心的(?)と言えるかも。
    オーディオテクニカのは2万から4万円くらいだったようです。

    なお、IQ3100Aはポンプが電動に見えますが、さすがにレコード回転中はスタビライザーからチューブを外さないとダメでしょうから、再生中は吸着の状態をそのまま保持する形です。
    うちのレコードプレーヤーもバキュームが付いてますが、これは常時吸引している形で、反りが強いものなどは浮き上がってきたりしなくて安心なんですが、バキュームポンプの動作音がそれなりにうるさいんですよね。
    そういう意味ではIQ3100Aの方式は便利だと思いますし、なによりほぼどんなプレーヤーにも対応できるのが魅力でしょう。

    ちなみにバキュームの効果については一長一短あるとは思いますが、一度使い始めると微妙に反った盤でカートリッジがフラフラしているのを見ただけで怖くなってしまい、手放せなくなります。
    実際、カートリッジの負荷も減るでしょうし、低域の再現性は高まるように思います。
    この手のもので必ず謳われているレコード盤の重量が実質増した効果というのも確かにあります。
    反面、使い慣れたターンテーブルシートは間に挟めなくなりますし、金属面に直に接する形になるのでその音が乗りやすいという欠点はあります。
    ただIQ3100Aはマグネシウムなので響きにくいでしょうし、プラッターに載せて使うので下に別のターンテーブルシートを挟むことが可能なのは良いですね。

    うちのバキュームもシリコンの劣化などでだいぶ吸着力が落ちてきてますし、ポンプもいつまで動作してくれるか分かりませんから、そういう事態になったら導入しても面白いかも。
    もちろんIQ3100Aも同様の事態が将来発生する可能性は高いわけで、そこはアイコールさんのサポートに期待したいところです。

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    Filed under: Audio
    2017/06/16 12:00 pm | VACUUM DISC MATE IQ1300A はコメントを受け付けていません

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