• 027月

    一旦父に譲ったものの、肝心のフォノイコライザーが不良ということで戻ってきたONKYOのプリアンプ「P-308」ですが、自分がレコードを効くようになったこともあり、ダメ元で悪い箇所を調べてみることにしました。

    不具合の内容としてはフォノのみ、左チャンネルの音が出ないことがある(出ないことのほうが多い)というものです。
    念のため、サービスマニュアルも入手しておきましたが、おおよそのイコライザー回路の場所は基板上にも書かれているのでまずはそのあたりを眺めてみます。
    眺める上でフロントパネルと後方のセレクタ回路を機械的に繋ぐシャフトが非常に邪魔なので、まずはそれを外しました。

    上の写真だと2本ほどシャフトを外してますが、結局は一旦、全部撤去しました。
    ちょうどシャフトを外した辺りがフォノイコライザーのL-ch側の回路基板ですね。
    基本的に左とほぼいっしょだというのが分かってもらえると思うんですが、右にはモジュールみたいなものが見えます。
    実はこれ、ただのプラスチックのカバーでして、これが左は取れて筐体内に転がっていました。
    もちろん、それを戻しただけでは治りませんでしたが、おそらくこれが動き回ったことで何処かに不具合が出たんだろうなと推測して調べていきます。

    サービスマニュアルを眺めた感じだとカバーが付いてるのはフォノイコライザーの初段辺りのようです。
    父もある程度調べてみたらしく、音が出る場合はこの回路近辺の発光ダイオードが点灯するものの、音が出ない場合は光らないという、分かりやすい違いが判明していたので、さらにこれを頼りに通電しつつ、部品を割り箸でちょこちょこと触りながら変化を見ていきます。
    すると、上の写真の中の左側の2SK146を触るとダイオードが点滅することが判明しました。
    ちなみにこの2SK146はフォノイコライザーでは定番のFETのようですね。

    そうなると後はハンダ不良か部品故障ですが、さきほどのプラスチックの箱の件から推察すると前者かなぁと、今度は基板の裏側にアプローチです。
    最初は基板を取り外さないとダメかと思いましたが、P-308の筐体は底面も別個に開くので、そっちからアクセスしました。

    Q203の部分がさきほどのFETのところだと思いますが、全般にハンダ付けがイマイチのような…。
    古い機器で良くあるハンダクラックは私には見受けられないように感じますが、ヤニもベッタリだし、お世辞にもキレイな基板とは言えないですねぇ。
    中古ではなく新品購入ですから、元からこのハンダだったということになります。
    それとも変なプラカバーのせいで長期間熱が加わったせいでしょうか。
    まぁそれはそれとして、割り箸でのチェックもFETの足ごとにやってみて、おそらく基板上のGのところがイモハンダなのでは…と推察しました。

    念のため、このFETの足数本に追いはんだしたところ、見事に発光ダイオードは常時点灯に。
    すぐに動作確認したくて、そこは写真を残してないんですけどね。
    #下手なはんだを見られずに済んだとも言う…。

    ということで早速、レコードプレーヤーを接続し、REC OUTからメインシステムに入れると、全く問題なく左右から音が流れるようになりました。
    本来なら部品交換したり、やり直したほうが良さそうなはんだもたくさんありそうなんですけど、生来がいい加減なのでとりあえず動けば良いだろう、ということで修理完了です。

    調子に乗って、ortofonのパワーアンプ「PPA600」のほうも開腹してみましたが、こちらは以前よりも症状が悪化しています。
    以前はアッテネーターにガリがあり、さらに入力レベルが低いと音が途切れる傾向だったのですが、今回は右chが全く鳴らなくなっています。

    接点不良くらいなら私でもなんとかなりますけど、こっちはちょっと私の手には負えそうもありません。
    電源投入時にチラッと光るはずのOVERLOADランプが左しか光らない点、プリ側からの音量が大きい時に点灯するSIGNALは両方光る点、さらに電源断時は鳴らないはずの右chのSIGNALだけ短く光る点から推測すると、右chの最終段にわりと近い部分の不具合でしょうか。

    ということで私の技量ではなんでも治せるわけではありませんけど、欲しかったフォノイコライザーが復活したのは非常に嬉しいところです。
    サウンドとしても同じオンキヨーとはいえ、A-911Mのフォノ段とはだいぶ格が違います。
    MCにも対応してますから、次の強化ポイントはカートリッジかな、なんて思いつつ、レコードを楽しく聴いていこうと思います。

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    Filed under: Audio
    2014/07/02 7:00 pm | 6 Comments

6 Responses

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  • shigechan Says:

    今晩は。復活おめでとう御座います。

    2SK146の下に1本だけ金皮抵抗のようなやつが見えますね。他は炭素皮膜抵抗ですので、この辺の抵抗を全数金皮へ交換するとフォノイコライザーのS/N比が良くなるかも。

    パターン面はずいぶん変わった印象ですね。普通はあそこまで余分な銅箔を残さないような気がしました。

    PPA660はヒートシンク?から基板を外さないと良く分からないですね。初段寄りのバイアス回路がおかしいようにも思えます。

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    当時の解説には「入力段をサーマルスタビライザー付きのダブル・ツイン・FET構成とすることで、ローノイズ化をさらに徹底しています」(オーディオの足跡さんより引用)としていたようですが、あのカバーがサーマルスタビライザーでしょうか…。
    当時から日本のメーカーは変な命名に拘ったものが多いですねぇ。

    PPA600はガリオームレベルなら修理しようと思いましたが、回路そのものの不良となると、さすがに私では荷が重すぎます。
    修理して使ってもらえる方に…とも思いますし、近日中に手放すことになりそうです。

  • shigechan Says:

    今晩は。

    アルミキャップがサーマルスタビライザーですね。プラスチックパッケージのFETが背中合わせに密着して収まっていて、2本のFETの温度を合わせようという工夫です。ひょっとしたらシールド効果もあるかな?

    PPA660は終段の電源電圧が高いので、ちょっと怖いですね。手放しちゃった方が良いかもしれません(^^ゞ

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    2SK146自体が2個をいっしょに収納したものなんですね。
    調達した部品をサーマルスタビライザーと自社アンプの機能みたいな書き方をしたわけですか…。
    そうなるとその外側のプラスチックカバーはさらに訳が分かりませんね。
    マーク・レビンソンのモジュールみたいな気分なのかもしれませんが…。

    PPA600は手放す準備を進めています。
    仮に原因が分かっても結構コストが掛かりそうですし、カートリッジ購入費用くらいになってくれると良いなという目論見です。

  • shigechan Says:

    今日は。

    あ〜なんだか人を煙に巻くような解説ですね(^^ゞ
    アルミカバーは背中合わせのFET温度がばらつかないようにするためですし、プラスチックカバーは2本の2SK146と他のトランジスタも全部覆っているようですから、それを片チャンのフォノイコ心臓部をカバーするサーマルスタビライザーと称しているかも・・・。

    そんなことよりも基本の半田付けをしっかりやれ!と言う気がします。

    物好きな私は、周辺の抵抗を全部金皮にするとか(1.3kΩが使われている?)、ジャンパー線を”高音質部品の脚に使われている金メッキOFC線”と交換しようなどと、妄想するわけですね(^^)

  • MacBS Says:

    shigechanさん、コメントありがとうございます。

    1986年当時としても13万円はかなり安めのプリアンプですし、半額になっても売れ残っていて、そこからさらに何割か引いた価格で買った記憶がありますから、5万円くらいだったのかな。
    そんな状態ですから、謳い文句と部品や作りに差が生じてるのでしょう。
    現行製品も各社、似たようなものですけれど…。

    別のフォノイコライザーが確保できたら安心して改造もできそうですが、しばらくはこのまま使う形になりそうです。
    カートリッジのほうは父に掘り出し物を見つけてもらって、ちょっとグレードアップできそうです。