• 0912月

    Olasonicさんから12月発売予定のBluetooth対応スピーカー「TW-BT5」が先日届いて、ずいぶん愛用させてもらっています。

    ということでそろそろ音質面をレビューさせてもらおうかと思います。
    以前は周波数特性を測って掲載する方法を取っていましたが、あいにくマイク入力を持った手持ち機材がどれもWindows 8.1でうまく認識されず、今回はMGR-A7で録音してみることに。
    TW-BT5はモノラルだから…というのが皆さんの懸念事項でもあるでしょうし、その点では周波数特性よりも実際に鳴ってる音を聴いていただくのが一番ですしね。

    問題は再生曲なんですが著作権の問題があって色々ややこしいので、Open Goldberg Variationsで配布されているゴールドベルク変奏曲を使わせていただくことにしました。
    2曲目の「Variatio 1」を16bit/44.1kHzに変換したApple LosslessファイルをiPhone 4に入れて再生したものを、MGR-E7の内蔵マイク(3MIC STEREO/MANUAL REC LEVEL)で録音しています。

    [ 原曲のスペクトル ]

    また、原曲の前半部をスペクトル解析したグラフをそれぞれに貼り付けておきます。

    [ Olasonic TW-BT5のスペクトル ]

    [ Olasonic TW-BT5の再生音 ]

    ピアノのみの楽曲ではありますが、モノラルだから…という部分はほとんど気にならないかと。
    置き場所によって結構低域の具合が変わるという点は後述しますが、いずれにしても堂々と鳴ってくれているかと。
    比較のため、我が家でもたまにiPhoneやiPod classicで愛用しているiLuvのキャリングケースステレオスピーカー「iSP110」での再生音も載せてみますが、アンプ性能も含めてかなりの差を感じられるかと思います。

    [ iLuv iSP110のスペクトル ]

    [ iLuv iSP110の再生音 ]

    さらにDALI Royal Menuet IIでの再生音も。

    [ DALI Royal Menuet IIのスペクトル ]

    [ DALI Royal Menuet IIの再生音 ]

    MGR-A7の内蔵マイクで録音していますし、周辺ノイズもかなり入っていて参考程度ではありますが、その実力の片鱗くらいは感じていただけるかと。
    スペクトルでは低域の伸び(50Hz以下は算出誤差)や原曲のスペクトルのなだらかなピンクノイズ的な特性が再現されている点に注目していただければ良いかと思います。
    Bluetooth接続で、しかもコーデックはSBCだけというスペック的な部分で心配される方も多いかもしれませんが、将来的にステレオ拡張する道も用意されていますし、左右にパンするようなサウンドエフェクトを多用するようなソースでなければ大きな支障はないと思います。

    あえて言えば、Bluetoothに加えてアナログ入力もあったら活躍の場はもっと広がったかな、という思いはありますけどね。
    iPod classicや古いiPod nanoなどではBluetoothは使えないですし。
    ここも以前入手しておいたBluetooth送信機を使えば解決可能なんですけど、どこに仕舞ったか見つけられず探してるところです。

    話をTW-BT5に戻しますと、立派なサウンドで結構重要な要になりそうなのが置き場所です。
    コンパクトなボディながら結構低域がしっかりしているので、置き場所の素材の影響を結構受ける印象なんですよね。
    気軽にテーブルやデスクの上に置いてもそれなりに鳴りますが、できれば金属や振動を吸収するような素材を挟んだほうが低域のカブりが生じにくいような気がします。

    レビュー機は試作モデルですが、これの底にはシリコンの小さな足が付いていますが、私は鉄板やピタフォーム、ウッドブロックなどを試しているところです。
    何より自分の好みの音傾向にチューニングするように試行錯誤するのがオススメですね。

    なお、接続先にはiPhone、iPadに加え、MacにもBluetooth接続してみましたが、音質的にはiPad miniがいちばん良かったかも。
    Macも音の広がりがあるように感じましたが、これはうちの環境がBitpool値の設定を変更していることによるものかも。
    一般的には素の状態のMacでのBluetoothはあまり音が良くないというのが定評のようですが、なにぶんちょっと情報が古いので、最新のMavericksでも同様かは不明です。
    ただ、MacやPCならその辺りの設定も変更可能なわけで、SBCコーデックではビットレートが音に影響を及ぼしやすいでしょうから、Bitpool値の見直しは効果大かもしれません。
    接続の気軽さと合わせて、使い勝手の上ではMacBook Airとの組み合わせもオススメですし。

    ここまでかなりべた褒めしましたが、前回も書いたとおり、このスピーカーだけで全ての音源を賄おうと思うとちょっと不満も出てくるだろうなと感じるのは事実です。
    映画などではサウンドエフェクトが臨場感に大きな影響を与えるシーンもありますし、音量も大迫力をカバーできない場面も出てくるでしょう。
    気分としては往年のラジカセのように、必要に応じていろんな場面にポイっと配置して音楽のある生活を楽しむ。
    そんな用途なら、肩肘張らずに素敵なサウンドを気分良く楽しめるのではないかと思います。

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    Filed under: Audio
    2013/12/09 7:00 pm | Olasonic TW-BT5 レビュー 音質編 はコメントを受け付けていません

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