• 255月

    Olasonicさんをご訪問して、6月下旬発売のバランス型ヘッドホンアダプター「NA-BH1」を聴かせていただきました。

    Olasonic NA-BH1

    NA-BH1はスピーカー用のアンプ(BTL推奨)のスピーカー出力を使ってバランス駆動のヘッドフォンを鳴らす「ブラックボックス」です。
    中身については巷や私の素人考えではトランスかなぁと思っていましたが、「ナイショ」なものの、私達が想像するより凝った構造らしいです。
    また、保護回路的な部分にも注力してあるそうです。

    Olasonic NA-BH1

    試聴環境は以下のとおりとなりました。

    DAP: iPod nano(持参品、ALO audio SXC22で接続)
    Amp: Olasonic NANOCOMPO NANO-UA1a
    Headphone: SENNHEISER HD650
    バランスケーブル: 不明XLR4-pin(ZY-Cableだと思われる)
    比較用ケーブル: HD650純正品+純正ミニ変換アダプタ

    まずは私が持ち歩いているALO audio Rx MkIIとNANO-UA1aのヘッドフォン端子でHD650を聴いてみます。
    試聴用ソースにはロスレスでiPod nanoに入れてある、聴き慣れた「ゲド戦記歌集」を用いました。
    RxはSXC22に変えたことで解像度がかなり上がりましたが、UA1aは解像度や繊細さこそ多少甲乙つけがたい部分があるものの、パワフルさではアンバランスのヘッドフォン端子の時点でも据え置きの強さを聴かせてくれました。

    Olasonic NA-BH1

    さて、その上で次はいよいよバランスケーブルにリケーブルして、NA-BH1で聴いてみます。
    一番最初に感じたのはスピーカーのような音の広がりです。
    HD650は私の普段使っているHD598と同様(いやそれ以上に)開放型で広がりのあるサウンドですが、もう一回り奥行きを感じさせてくれるものになりました。
    また低域の厚さというよりもむしろ深さのようなものが出てきました。
    普段使っていて、一聴するとややあっさり気味にすら感じるゼンハイザーがややピラミッドバランスに感じるほど、パワフルにアンプ側の個性をストレートにトランスファーしてくるような印象です。

    Olasonic NA-BH1

    もちろんサウンドの好みはアンプそのものをチョイスすることで大きく変化するでしょうし、ヘッドフォン側のリケーブルのみならず、スピーカーケーブルやインターコネクトケーブルなどでもチューニングできる愉しみというのを付加してくれます。

    ただやはり気になるのはお値段なんですけれど、そこはアルミ削り出しの筐体を使った部分にもあるようですし、先ほども書いたとおり、想像以上に凝った構造にもよるようです。
    それでもあえてアルミ削り出し筐体をチョイスしたのは、まず何より「音質」だそうで、正直他のNANOCOMPOのこの筐体で作りたいくらい、とは同社の方の声でした。
    また、サイズ的にも少し大きくなっているのは端子類に拘りも込められていて、特にスピーカー端子にNANO-A1と同等のものをスルーアウトも含めて2組搭載するため、という理由があったようです。

    あと、いくつか私から意地悪な質問もさせてもらったのですが、まずアンプについては必ずしもBTLでないと動作しない、というわけではないとのことでした。
    ただアンプ側のアースの扱いによって異なる部分もあり、BTLを推奨しているそうです。
    それに関連して、とりあえず手持ちのアンプで…とか、往年の名機でヘッドフォンを鳴らしたらどうでしょう?という質問に対しては、不可能ではないけれど、技術者の方曰く「スピーカーで聴いていた感覚をイメージしたまま、NA-BH1でヘッドフォンを鳴らすと、アンプの特性的な悪さに気づいてしまい、ガッカリしてしまうかも」とのこと。
    たしかに最近のアンプ群やヘッドフォンは非常に特性が良いですからね。
    それでも個人的にはそれを踏まえた上でも「組み合わせの妙技」みたいな楽しみ方もあって良いのではないかと思います。

    また、いろんなバランスを装備していますが、複数に接続しての使用が可能かどうかを聞いてみましたが、これは原則的には単一で使用して欲しいとのことです。
    鳴るか鳴らないかでいえば、両方から音自体は出るようですし、「LR独立型3.5φ」の片方にアンバランスのイヤフォンを挿しても逆相っぽい音にはなるものの、壊れはしないようですが。
    ちなみに今後NANOCOMPOにもしバランス端子が付くとしたらどれになりそうですか?という質問もしてみましたが、これはソニーと同じ「LR独立型3.5φ」だろうとのことでした。

    全体的な感想としてはさきほどの技術者の方のご意見通り、スピーカー用アンプのサウンドをストレートに変換してくれるブラックボックスという印象です。
    普段のOlasonic製品の実直さをご存じの方なら大体見当がつくかとは思いますけどね。
    世に出回っているほぼ全て(に近い)のバランス端子が搭載されているので試聴にも便利ですし、専用アンプで聴くことに慣れていらっしゃるであろうSTAXユーザーさんが他のヘッドフォンを使うのにも個人的にはオススメかなと感じました。

    関連エントリー:

    Filed under: Audio
    2015/05/25 12:00 pm | Olasonic NA-BH1 訪問レビュー はコメントを受け付けていません。

Comments are closed.