• 198月

    Cardasのバイワイヤ対応スピーカーケーブル「Neutral Reference SPK/Bi-Wire」を入手しました。

    きっかけはQEDのXLRケーブルがいまひとつだったことでQED以外を入れてみたいというのと、SPECのリアルサウンドプロセッサーが気になった際にバイワイヤリングにすれば不要と考えて良いというアドバイスをいただいたことでした。
    さらにAccuphaseマニアとしてはアキュフェーズで試聴に使っているブランドにしてみたいというのがありました。

    同社の試聴室で使われているのはカルダスというのは以前からなんとなく知っていて、Crosslinkシリーズのようです。
    これもバイワイヤリングが可能な4芯なので、この切り売りを最初は想定していたのですが、Yラグの圧着もQED同様、大掛かりな機材でやっているようですし、バイワイヤリングでコレを付けるとなると2mペアでは結局結構なお値段になることもあって、ちょうど出物で出ていたバイワイヤ仕様のNeutral Referenceを奮発してみることに。

    外径は15.2mmと補足はないですが、QED Genesisは16.6mmですのでそれよりは細いくらいです。
    お店からのアドバイスとしても「Genesisのような潤い、優しい質感」とは違い、「音像が前に押し出してくるような印象」とのことで、「Accuphase~B&Wユーザー様からするとCARDASはフォーカス感がぼやけてしまう」という感想をもらっていました。
    ただそこはある意味、想定内でして、もうちょっと元気のあるノリの良い音にしてみても良いのかなという観点でチョイスしました。
    QED Genesisも当然残るわけですし、同じ傾向のものを選んでも仕方ないですからね。
    ちなみにCardasは「McIntosh~JBL、アルテックなどの組み合わせ」で好まれる傾向とのことです。

    QEDの時は全部バナナとしましたが、今回は全てYラグです。
    スピーカーのほうはサイズがちょうど良いと分かっていて、ケーブルの太さや取り回し、絶縁チューブなど仕上がりもよく扱いやすいです。
    導体はリッツ銅線で、絶縁体はテフロンとわりとシンプルな内容ですが、そこはCardasらしいこだわりが感じられます。

    アンプのほうはもしかしたら付かない可能性も…と思ってましたがピッタリで、下から接続できたおかげでスッキリです。
    なお、念のため接続前にはYラグを全てECI-50でクリーニングしておきました。

    スピーカーケーブルにしては珍しく左右の指定も記載されていました。
    どう考えても普通は関係ないはずですが、最初は反対に取り付けてしまったので一応、表記に合わせて付け替えておきました。

    Neutral Reference自体はもうだいぶ前のケーブルですから、現行だとClear Cygnusが同クラスとなるでしょうか。
    コレだとお値段が2mで207,000円で、しかもバイワイヤ対応ではないですし、とても手が出ません…。
    Cardasの場合は残念なことに偽物が多数出回っているので、しっかりしたショップでないと購入しづらいのも難点です。

    さて肝心の音傾向ですが、QED Genesisから取り替えると穏やかさが際立ちます。
    高級ケーブルにありがちな「良い音だろ!」というような誇張が微塵も感じられず、特定の帯域が強調されない繋がりの良さが印象的です。
    全体としては透明感が出ましたし、最近のものにありがちな余韻が過剰になる方向が皆無で、むしろ無音からの音楽が始まる際の息吹き、気配がとても活きています。
    オーディオ的な解釈で言うと聴感上のS/Nが向上した、といったところでしょうか。

    バイワイヤリングの効果もたしかに出ていますが、それはこの後、別の対処をした時点でより明瞭に差を感じられるようになりましたので、そこは後日ご紹介します。
    音傾向はショップの方のアドバイスそのもので、中域は前に出る感覚で重心はやや低めのピラミッドバランスです。
    ただ、QEDではともすると解析的になりがちで平坦気味だった音場に前後の厚みが出ています。
    とりわけギターの表現がとても自然で、楽器全般にオーディオ的な音の出方ではなく、生やライブに近い印象を覚えます。

    いちばんの違いは、普通に聴き流すこともできつつ、しっかり聴き入ると様々な音の表情が溢れるように引き出されてくる点です。
    押し付けがましいところが皆無ですから、普段は生活の中にある音楽として良質なものとして楽しめるのが良いですね。
    しかし実際には盤や録音の質は以前以上に明確に識別できますし、楽器それぞれの音のほつれが解消されています。
    「森と木が両立している」という記載を海外のレビューで見かけた記憶がありますが、まさに言い得て妙だと思います。

    それだけにちゃんと聴いていくとウィークポイントもしっかり表出してくるのは、やっぱりそれなりにハイエンドなケーブルならでは、といったところでしょうか。
    その対処については前述の通り、後日ご紹介したいと思いますが、予想以上に狙ったとおりの方向性でグレードアップできて、とても満足いくスピーカーケーブルでした。

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    Filed under: Audio
    2017/08/19 12:00 pm | No Comments

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