• 2811月

    ACOUSTIC REVIVEさんの電源ボックス「YTP-6R」をお借りしました。

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    うちではYTP-4Nを先日まで愛用していましたが、Accuphaseのクリーン電源「PS-500」を導入したタイミングで一旦取り外していました。
    ちなみにIECコネクタやコンセント自体はYTP-4Nと同等のものが搭載されているようです。
    具体的には「無メッキ製オーディオグレードコンセントとオーディオグレードロジウムメッキ製インレット」とのことです。

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    前モデルとはケースが変更になっていて、薄手で幅の広いタイプになってることもあり、太めのケーブルを使っても横倒しになってしまうようなことが起こりづらくなっている点が個人的にはとても助かります。
    YTP-4Nでは倒れないように板に紐で結んでいました。

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    ACOUSTIC REVIVE YTP-4N

    それだけでなく、全体的な強度や質感も上がっている印象で、アルミ合金製筐体もコンパクトながら、とてもしっかりしたものです。
    内部もそれに負けず劣らず、グリーンカーボランダムにクォーツレゾネーターと特殊制振材、さらにテフロン絶縁PC-TripleC単線による内部配線と、同社のノウハウが最大限に活かされたものとなっています。

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    なお電源ボックス自体で使用する電源コードは付属しませんので、別途用意する必要があります。
    私は同じACOUSTIC REVIVEさんのPOWER STANDARD TripleC-FMを使っていますが、AC-2.0 TripleCもオススメの組み合わせかと思います。

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    さて、ここで気になるのがクリーン電源を導入した上で電源ボックスを使う、という点ですが、結論から書いてしまいますと、クリーン電源であっても、いやむしろクリーン電源を導入したからこそ、その実力が効果的に発揮されていると感じました。
    当初はパワーアンプのみクリーン電源直結とし、プリアンプやCDプレーヤー、レコードプレーヤーをYTP-6Rから取りました。
    クリーン電源でどうしてもつきまといがちな力感の損失が減り、その上で煌びやかな艶も出ました。

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    どうやらこれは一種の電源コンディショナー的役割を果たしてくれているのではないか?と考え、アンプ類はクリーン電源から、プレーヤー類をYTP-6Rから取ることにしました。
    Accuphaseのクリーン電源では接続してある機材間の影響が少ないように配慮しているとされていますが、やはりそれでも少なからぬ影響があるようです。
    この接続にすることで、クリーン電源のメリットを活かしつつ、純度と力強さのバランスが取れたサウンドが得られるようになりました。

    この状態にした後、再度、CDプレーヤーを直結に戻してみたところ、音が引っ込むような感じを受けます。
    普通に考えると「余計な経路」を経ているように感じるかもしれませんが、実際に聴いてみると電源ボックスを経由したほうが鮮度が高いと感じます。
    電源ボックス経由に戻すと、サウンドがしっかり前に出てきますし、ボーカルものではボーカルの音像とギターなどが絡みつかずにしっかり分離した上で、キレイな調和を奏でてくれます。

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    レコードプレーヤーではスピード感とキレが大幅に向上し、こちらも純度がさらに高まるのは不思議な感覚です。
    論理的に考えると、やはり機材間の影響が減るということなのでしょう。
    CDもレコードもライブっぽさが高まるあたり、活き活きしたサウンドになっている証かと思います。

    また、これはPS-500に限定したニーズかもしれませんが、クリーン電源や電源コンディショナー類のコンセントの不足を補えるというメリットもあるでしょう。
    うちの機材は2Pの直生えの電源ケーブルの製品が多めですが、それでも電源ボックスを使うことでアースの扱いも安定するのではないか、と思われます。
    また、YTP-6Rのコンセントの嵌合もしっかりしていて安定感があるのも、質の高さを伺わせるものです。

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    クリーン電源の有無にかかわらず、この価格帯ですと複数の電源ボックスを導入して、デジタル系とアンプなどを分けるのもオススメです。
    YTP-4RよりYTP-6Rのほうが口数から考えると割安感がありますし、電源ボックス内部での対策により1つでも個々の影響は少ないかと思いますが、それぞれ別の電源ボックスにすることで、さらに高い効果が得られるように思います。

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    Filed under: Audio
    2016/11/28 12:00 pm | ACOUSTIC REVIVE YTP-6R レビュー はコメントを受け付けていません

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