• 145月

    ACOUSTIC REVIVEのアコースティック・コンディショナー「RWL-3」ですが、すでにオーディオ環境には欠かせない存在となっています。

    そんなRWL-3ですが、重さが6.3kgほどと比較的軽いので持ち運びや模様替えもわりと容易です。
    インテリア的にちょっと…と家族にダメ出しされがちなルームアコースティック系グッズですが、これなら最悪、普段は外しておいてオーディオを聴くときだけスピーカー中央に持ってくる…なんて使い方も可能かと。
    もしくは来客時だけ仕舞っても良いと思いますが、デザインも良い雰囲気だと個人的には思います。

    そんな可搬性のメリットを活かして、ピアノでも試してみることにしました。
    リビングはそこそこの広さではありますが、居住空間との共存ですし、ベビーグランドとはいえ、それなりのサイズですからベストの設置とはいかないのが実情です。
    そこでまずは気になっていた部屋の角部分に置いてみました。

    私は聴く側の立場で違いを比べてみますと、RWL-3を設置するとまるでオーディオシステムで聴いてるようなピアノの雰囲気になるようです。
    通常の部屋ではホールのような良質な響きはありませんが、それが適度に付加されたことでそのように感じるのでしょう。
    特にリビング内で聴く以上に、隣接する廊下など距離が離れた場所で聞こえてくる音がとても良い雰囲気になっています。
    たった1枚設置しただけですが、それでもヒノキなどの良質な木材を多用した響きの良い小ホールのような感覚を生み出してくれるのですから、なかなかの効果です。

    奏者にとってはやや響きが過多に感じるケースもあるようですが、普段は響板を開けずに弾く(開けるとご近所に響きすぎる…)場合もあって、その影響も大きいように思われます。
    また普段、ホールで演奏されていらっしゃる方なら違う感想が出てくるかもしれません。

    さらに設置場所を動かしながら色々試してみますと、周辺1枚に限定すると奏者の近辺に設置するのがバランスが良さそうです。
    これだと録音ブースが部屋の一角に整備されたような感じになりますし、奏者にとっても練習室みたいな感覚で、残響の加減が掴みやすくてバランスが良いようです。
    もちろんこの位置に常設するのは厳しいですけど、そこで可搬性の良さが活かされるわけですね。

    また、調律の際に調律師さんにもちょっとだけ見ていただきました。
    もっと簡素なものを想像していたようでやや驚かれたご様子でした。(オーディオマニアは凝り性なのです。)
    通常はやはり最初に配置した響板の向こう側ですが、たしかベーゼンドルファー(だったと思う)で奏者の背後でダイレクトに反射させるケースもある、とのことでした。
    実際、調律後に背後に置いてみたら、奏者にとってはそれがベストなようでした。

    ホールでのレコーディングではピアノの下に寝かせて使うケースもあるようで、録音する際にはそれも試してみようかなと。
    ともあれ、ピアノでもしっかり効果を発揮してくれましたし、いろんな箇所で活躍させたいところです。
    もちろん1枚に絞る必要はないですから、録音する際に複数箇所に設置しても良いでしょうが、1枚でも効果はかなり高いですのでお値段やサイズで導入を躊躇っていらっしゃる方もぜひ検討されてみてはいかがでしょうか。

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    Filed under: Audio
    2017/05/14 12:00 pm | ACOUSTIC REVIVE RWL-3 レビュー ピアノ編 はコメントを受け付けていません

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