• 253月

    qdcのイヤホン「3SH SE」を入手してみました。

    qdcは独自の2pin端子なのでこれまで縁がなかったのですが、偶然、その前にLuminox Audio Kilowatt Jet Black 2.5mmのqdcコネクタのを入手していたので、せっかくだし試してみたいなという本末顛倒な理由がきっかけでした。
    有名なのはneptuneやuranusあたりですけど、せっかくなら多BAのが良さそうなのでまだまだ上位モデルはあるものの、3BAというやや珍しい構成の本機を選んだ次第です。

    マイカのプレートがキレイというのももうひとつの理由ですし、装着感が良いという評価も決め手になりました。
    低域はやや薄めでAndromedaに似ているなんて評判も見かけていましたし。

    まずは純正ケーブル、イヤーピースのまま聴いてみると、評判より低域は出ていて逆に上の伸びがやや少なめに感じるくらいです。
    最初は動作確認なのでHP-A8でまず試したからアンプ側の性格が乗ったのもあるのかもしれません。
    ただ、女性ボーカルが刺さらないところを狙ってありますし、カナルとは思えないほどの広がりがあって想像以上に好印象でのスタートでした。

    次はケーブルをLuminox Audio Kilowatt Jet Black 2.5mmに変更してDAPに移動です。
    セパレーションはやっぱり良くなりますし高域も伸びますが、若干クセが強まる感じもあります。
    純正でうまくバランスが取られている感もありましたけど、あえてここはイヤーピースで調整していきました。
    最近お気に入りのUnique Melodyをまずは試しましたが、さらに空間は広がるものの、傾向としてはさらにそこを強調し過ぎてしまいます。
    Sednaあたりが定番のようで、これは低域を厚めにしてくれます。
    ただうちではDAPやリケーブルとの相性もあってか、最終的にSpinFit W1が余計な付加が少なくてベストでした。

    初代Maverickあたりと比較するとやはり高域には独特のクセがあるようですけども、それがこのイヤホンの魅力にもつながっています。
    ハウジングで響きが乗らないという方向性は維持しつつ、よりリスニング寄りに楽しむような感じに仕上げてあるようです。
    音質とか音傾向という以前に、他のイヤホンで聴いているのとはどこか違っていて、表現が難しいですがなんともいえない穏やかさをもたらしてくれます。
    長く聴いているとなんだか浄化されるような独特な雰囲気のサウンドに没入できるイヤホンで、特に夜、このイヤホンを手に取ってピアノ曲を聴く機会がとても増えたのが印象的です。
    音傾向としても爽快感があるので気分良く聴けますし、女性ボーカルの透明感のようなところもうまく引き出してくれると思います。

    我が家のイヤホンもだいぶ新旧交代(もっと新しい機種もたくさん出てますが)が進んでいたので、多少整理が必要な時期かな。
    今さらですが中華勢の強さが目立つ感じの構成になってきつつある状況です。

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    2024/03/25 12:00 pm | No Comments
  • 213月

    他のヘッドホンのイヤーパッド交換が音の面でも装着感の面でも良好だったので、まだあまり傷んでいないHIFIMAN ANANDAも交換してみることにしました。
    できれば純正に近い合成皮革とメッシュクロスを併用したものが良いかなぁと思いましたが、お値段と納期等を考えて全面プロテインレザーのものをチョイス。

    純正の痛みがかなり早いのは経験上良くわかっていましたし、どちらかというと安いものをどんどん交換して消耗品と考えたほうが良いのかなと。
    装着時の精度は多少心配しましたが、全く問題なくむしろ純正よりしっかり固定できたくらいです。

    ちなみにEdition X V2の時にも書きましたが、同じ楕円形のでもイヤーパッド側にメッシュが付いているものと、今回のANANDAのようにヘッドホン本体側にメッシュが付いていてイヤーパッドは「ただのドーナッツ」の2パターンがあります。
    商品写真で大抵確認できますが、他にも固定部分の爪の数など、結構いろんなバージョンがあるのでそこは良く調べておいたほうが良いかと思います。

    さて肝心の音ですけど、明らかに低域が出るようになりました。
    耳にあたる部分がメッシュクロスからプロテインレザーに変わったからなのか、音漏れが減った感じもします。
    聴いた感じとしてはなんだかそもそもの音圧が上がって能率が良くなったような印象すら受けます。
    その分、空間的な広がりは多少減りましたが、これまでが開放型過ぎるようなところがありましたから、音に集中できる感じになったと捉えています。

    また、左右のバランスが良くなっていて、そこは装着時のフィット感が向上して装着のちょっとしたズレによる左右のムラが出づらくなったのでしょう。
    とにかくネガティブな部分はほぼなく、モニター用途にも使いやすくなりましたし、個人的には交換して大正解でした。
    今回に限らずどのヘッドホンでも、少なくとも傷んでいるのを我慢して使うよりは、お安い互換品でもさっさと交換したほうが精神衛生上だけでもうんと良いということが分かりました。
    将来までもイヤーパッドが供給され続けるかは機種にもよるでしょうけど、供給されなくなったら交換できなくなるわけですし、その意味でも早めの交換は良い方策じゃないかなと思った次第です。

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    2024/03/21 12:00 pm | No Comments
  • 183月

    SONYのMC昇圧トランス「HA-T30」を入手しました。

    これまでずっとヘッドアンプ派だったのですが、KRELL PAM-3はおそらくハイゲインイコライザなのでC-280Lを出してくることも考えましたが機材が多くなってしまいがちなので、トランスも試してみたいなと。
    SONYのカートリッジは8の字コイルでの空芯ということもあってか、とても気に入ってるのでそれと相性が良さそうというのもありますし。
    ちなみにMCトランスのほうは8の字コイルというわけではさそうで、U型コアで小型高性能なトランスに仕上げてあるんだとか。
    HA-T10、T30、T50とありましたが、T50はコアにアモルファス合金、T30は78%パーマロイとアモルファス合金による混成コアとなっています。

    ずっと躊躇していた理由のひとつにPAM-3のMMポジション変更には内部のDIPスイッチを切り替える必要があるという点がありました。
    プリアンプへの配線(DC供給ケーブルも含む)を外し、トルクスネジを10本外してやっとたどり着けます。
    この際に内部のチェックもできたので良いですけどね。

    トランスはRCAのアダプタくらいの大きさなのでフォノケーブルにそのまま挿して装着で、アース結線を変更する必要もありません。
    LRのプラグ間隔もそこそこあるので干渉することもなく無事に装着できました。

    カートリッジはXL55Proのまま早速聴いてみると、一聴では穏やかな感じです。
    音色は自然で厚みがKRELLのMCポジションよりも出た気がします。
    ゲインは26dBほどですが、ボリューム位置からするとやや低めでしょうか。
    コントラバスの厚みは増していて、特性で見ると中低域は厚め、上下は若干ナローなようです。

    S/Nは良くなった気がしますし、ハムも皆無です。
    盤質によるパチパチノイズは若干目立つようになったかもしれませんが、それはゲインが少し低めになったからでしょう。
    PAM-3のMCポジションもなかなか悪くないなとも感じますけど、トランスの「聴かせる感じ」というのも楽しくて良いです。

    その後、ZYX Ultimate 100にカートリッジを変えてみましたが、こちらもほぼ同傾向です。
    どちらかというと鉄芯のほうがトランスは相性が良いのでしょうけど、HA-T30はクセが少なめなのでニュートラルに対応してくれそうです。
    他のカートリッジもいろいろ試したくなるだけでも恩恵は大きいですし、フォノケーブルから外せばMMカートリッジもすぐ使えるのはメリットです。
    C-280Lのフォノイコライザーもいつかは引っ張り出してきて最終的にどの形態で行くか決めようとは思いますが、とりあえず今のところは手持ちのカートリッジをいろいろ試すのが楽しみです。

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    2024/03/18 12:00 pm | No Comments
  • 153月

    Unique Melodyのシリコンイヤーピース「Melody Teal」を入手しました。

    Maverick TiやMacbeth Tiに付属しているのと同じもので、その良さが他のイヤホンでも活きるんじゃないかなという目論見でのゲットです。
    まだ販売しているお店を少し残っていますが、ほぼ販売は終了しているものと思われます。

    まずはACOUSTUNE HS1300SSに装着してみました。
    このイヤホンは元々、装着がしっかりしていないと低域が薄くなりがちなので、Melody Tealのように装着時に耳がカポッというくらいの密着度のものが合ってるんじゃないかと予想していました。
    結果はその通りで、低域がしっかり出るようになって空間が広がる感じも出てくれました。
    最近のポップスではやや中低域が膨らみがちな感じもしますが、元々そこが物足りない傾向のイヤホンなのでバランスが取れたのではないかと。
    クラシックのホール感もしっかり再現できていて、想定通りMaverick TiやMacbeth Tiの良い部分をプラスできたような気がします。

    サイズがL,M,Sと入っているタイプのをゲットしたので、私に合うのはMサイズのようで何にでも装着できたわけではありませんが、final E4000でも広がりや音の伸びで良さが出ています。
    A3000も相性良かったので、final Eタイプを装着しているイヤホンで使ってみるとまた違う感じになって良いかもしれません。

    そんな特殊なイヤーピースというわけでもないので、他所に類似にものがきっとあるはずなんですけどね。
    Unique Melody自体は元々はSpinFitやComply、final Eあたりを付属してたような記憶があるので、前者ふたつあたりが近いのかな?
    イヤホン付属分もありますし、一応予備がキープできたのは良かったです。

    Filed under: Audio
    2024/03/15 12:00 pm | No Comments
  • 103月

    ISOCLEANのケーブルスタビライザー「CS-128」を入手してみました。

    ケーブルインシュレーターはACOUSTIC REVIVEのRCI-3Hを愛用していて音質面では絶大な信頼を置いていますが、電源ケーブルと信号ケーブルがどうしても交差してしまう箇所があり、そこにシールド効果があって立体交差的な配置ができるものがあっても良いなと。

    CS-128は純銅の無垢板が上下に、左右は真鍮という、なかなか重量級(1.26kg)の金属の塊です。
    ケーブルは基本的には中に貫通させる形で入れて周囲を付属のウレタンフォームみたいなので固定するのが本来です。

    ただこのウレタンフォームが粉をふいたみたいに劣化していて、とりあえず掃除してもまた加水分解していきそうなのでシルクの真綿で宙に浮くような感じにしてみました。
    ちなみに純銅の板もメッキの表面にブツブツが出てましたが、これはメラミンスポンジで拭いたらキレイに取れました。

    脚はスパイクになっているので、下にひとまず板を敷いておきました。
    スパイク受けはひとまず使わない状態ですが、かなり尖ったスパイクなので床に直置きはかなり厳しいかも。
    掃除の時にスパイク付けたままやっていて指に突き刺したくらいです。

    プリとパワー間のRCAケーブルで使ってみましたが、音としては中域が厚めになった感じがします。
    透明感というよりは重心が下がるような変化の方向性で、機材に重しを置いた場合と似たような傾向です。
    ただ良く聴いていくと場の空気感が出ていて、ハープシコードなどの古楽器でも薄っぺらい感じが減ってしっかりした音色になっています。
    これはどちらかというとシルクの効果も大きいかもしれませんが。

    ただなにぶんケーブルを通すにも接続を外して穴に通すか、すでに敷設してある場合だと上の板をレンチで外して入れる必要があって、だいぶ不便です。
    電源ケーブルのようにコネクタが大きめなケーブルをウレタンフォームで固定するならほぼ板を外さないと厳しいでしょう。
    お値段も決して安くはないですし、左右分けようと思えば2個必要になりますから気軽にはオススメしづらいかな。
    とはいえ、これ自体の重さがしっかりある点やスパイクでズレにくい点も併せて考えると、載せるだけのケーブルインシュレーターと違ってケーブルのはわせ方をコントロールしやすい部分はあります。
    素材に拘らなければ類似のものを市販のパーツで作ることもできるでしょうし、そういう意味で参考になる製品ではあると感じました。

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    2024/03/10 12:00 pm | No Comments
  • 073月

    PanasonicのSFPモジュール「PN54022」を導入してみました。

    これまではアライドテレシスの1000BASE/SXのを使っていて通常は特に問題はなかったですが、なぜか時間経過とともにスマホのコントローラからUPnPサーバを見失いがちだったので、その解決にももしかしたらつながるかもなと。
    またネットワークハブ自体がPanasonic製を2台(「PN28160K」と「PN28160」)使っているので、純正との組み合わせのほうが安定するでしょうし。

    ハブ双方にSFPモジュールを挿しているのですが今回は1つだけの入手ですので、DELAやSoundgenicのみを接続してあるPN28160のほうをPN54022に交換しました。
    まずは変更の前後でSoundgenicのアクセス速度が変わったかどうかを動作確認がてら試してみました。

    交換前が60MB/s前後でしたが90MB/sくらいになってやや速くなったようです。
    ただMacはSAMBAの実装が最近あまり良くなくて、マウントから時間が経つと極端に遅くなる傾向があるので他の要素によるものである可能性もあるかもしれません。
    一応はどちらを計測するときも一旦マウント解除して再接続したタイミングでやってみてありますけども。
    あと体感上も一覧表示が出るまでの初速みたいな部分がちょっと速くなったような気もします。

    肝心の音ですけど、これが予想以上に違って驚きました。
    以前と比べて明らかにガサガサしていなくて厚みがあるサウンドになっていて、ネットワークオーディオのネガな部分が払拭されています。
    正直、ハブより効く印象ですし、先日までに入れ替えたDDCや外部クロックより変化は大きいくらいかも。
    もちろんそれらの積み上げで変わってきたのもあるでしょうし、そもそもコントローラくらいしか通信が通過しないはずなのにどうしてそんなに変わるのか、理屈は全く分からないですが。

    Panasonicのモジュールは消費電力も少なめらしいですし、動作温度も60℃を想定しているのでそのあたりの安心感も込みで導入した価値はあったかなと思います。
    ただあくまでネットワークハブやNASも含めてこのあたりの機材は「パソコン周辺機器」とみなしていますので、個人的にはパソコンも含めて「できればないほうが良いもの」という認識で捉えています。
    世の中はすっかりストリーミング主体になってきていますが、アーティストの創作活動継続のための還元も含めて考えると、一応そのための環境は整備しつつも主たる音源は可能な限りは円盤でいけたら良いなとも思っているところです。

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    2024/03/07 12:00 pm | No Comments